おのころ心平です。
きついダイエットをした女性が
月経が来なくなった、ということを
聞いたことはありませんか?
ぜひ、知ってください。
月経には、ある程度の
体脂肪が必要だとされています。
脂肪から分泌される
レプチンという物質が、
月経が始まるのに
必要とされているからです。
また、カロリー制限をすると
排卵が止まって、
やがて月経が止まりやすい
と言われています。
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僕に言わせれば、
食べないことより、
ちゃんと消化液を出して、
唾液、胃液、膵液、胆汁、腸液をフル活用して
きちんと食べる習慣を持つ方が、
結果、スリムになると考えています。
早食い、かっ込み食いは
レプチン効果も望めません。
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適正なカロリーと同時に
気をつけないといけないのが、
カルシウム摂取量です。
同じ量のカルシウムを口にしても、
年齢や人種間でカラダに
取り込まれる割合は違います。
思春期では
摂取したカルシウムの
45%がカラダにとりこまれますが、
20歳を過ぎると
その半分に減ってしまうそうです。
また、日本人は白人に比べて
吸収率がだいぶ低いとされていますが、
その白人も黒人に比較すると
2分の1の吸収率です。
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アメリカでは、
1990年代くらいから
「骨粗鬆症」を「無月経」と
関連づけた研究が注目されており、
米国スポーツ医学会の発表では、
「女性アスリートは無月経になったら
どんな薬を使っても骨密度はあがらない」、
「初経前後の骨密度上昇のチャンスを逃すと、
大人になってから取り戻すことはできない」
とのこと。
なぜかと言えば、
女性のカラダは初潮の年齢前後に、
骨密度が25~30%も高まるからです。
女の子のカラダの成長ピークは
だいたい12歳ごろ。
ちょうど小学校5~6年から
中学生にかけて、適正にカロリー摂取する
ことが重要なのです。
適正カロリーが、
排卵をおこし、
月経をおこし、
女性ホルモンを増やし、
カルシウムを骨に摂りこむ率を高め、
のちのちの骨粗しょう症を予防する、
というのです。
骨密度と、女性ホルモンと、ダイエットと・・・。
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骨の老いも考えます。
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おのころ心平、自分医学5月。
(受付4月30日まで)
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