おのころ心平です。
夕方の記事に続きまして、
僕が、カウンセリングセッションの
時間を延長せず、
しっかり時間内に終わらせようと
強く決意した理由に、
かの河合隼雄先生の影響があります。
日本の臨床心理療法界において
多大なる功績と、
その奥ゆかしい人となりで
絶大な人気を博した
河合隼雄先生。
***
先生が、臨床の現場で
活躍されていた全盛期のころ、
クライアントにとっても、
カウンセラーにとっても、
決められた
セッションの時間枠
というのは非常に大切、
というお話をされていました。
延長されるかもしれない、
私の話はまだ聞いてくれる、
とクライアントが思っていると、
セッション中、心理的に大事な
場面にさしかかっても
躊躇して本音を言わないことが
往々にして起こると。
延長されるなら、
また次に発言の機会があるかも
しれない、ということで、
せっかくの機会に勇気が
もてなくなってしまうそうです。
***
でも、心理的に重要な場面というのは
そうそう創り出せるはずもないので、
結局、時間延長となっても、
だらだらっと閉まらずに終わってしまう
ケースが多い。
カウンセラーも
クライアントも、
決められた時間枠の中にいる
と自覚することで、
セッションの半ば、
あるいは後半で、
必ず、山場がくるようになる、
と先生はおっしゃっていました。
***
なるほど、
延長サービスのつもりが、
逆に、セッションの質を
落としかねないことに・・・。
延長時間は、そのまま
カウンセラー側の自信のなさの
現れだから、
いいことはありませんね、と。
人のインスパイアを促すのに
一流のカウンセラーは、
時空間という枠を
きわめて重要視して活用する・・・。
オンライン時代だからこそ、
よけいに肝に銘じていきたいですね。
まもなく、受付終了!
詳しくは、こちらから。