おのころ心平です。
脾臓・ひぞう。
まさに秘蔵されたように
位置する臓器。
扁桃腺や虫垂(ぞくに盲腸)と同様に、
脾臓も、ときに手術で摘出されてしまう
器官です。
この扁桃腺・虫垂・脾臓の共通点は、
「免疫組織」であるということ。
炎症すると激しく腫れてしまうので、
炎症を繰り返す体質の人には、
摘出手術がすすめられます。
医学的には、
成人では手術で取り除いても
特に不都合を起こさない、
とされています。
それは大人の場合は、
骨髄やその他の免疫組織が代わりに
はたらいてくれるからです。
ところが、
子供の場合は免疫機能の発達上、
脾臓が重要な役割を担っているため、
摘出した場合は、
免疫不全状態をきたしやすくなります。
そのため、どうしても、な場合は、
部分的な手術をおこなうなどして
脾臓の一部を温存するように
工夫されています。
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リンパ球を生み出す脾臓。
免疫器官は、
肥大したり、萎縮したり
しやすいのですが、
同じく、
免疫組織であり、Tリンパ球の
教育器官となっている胸腺も、
子供のころは、
恐怖や不安によって
萎縮すると言われています。
虐待死してしまった
子供の胸腺がものすごく
萎縮していたというケースには
胸がぎゅっとなる思いがしますが、
この胸腺、
胸腺中のリンパ球が最も多いのは
思春期(10代前後)で
ピーク時の胸腺は30~40gに達します。
その後は急速に萎縮し、
脂肪組織に置き換わっていくのです。
胸腺退縮は、個々人のペースで進み、
およそ70歳までにはほぼ完了します。
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脾臓、胸腺。
さらには、脳の奥に位置し、
第3の目と言われる松果体(しょうかたい)も、
青年期以降、退縮が始まります。
これらの器官の肥大と退縮は、
僕らの心の持ちようとどう関係があるのでしょうか?
6月、おのころ心平の臓器の気持ちシリーズは、
松果体、胸腺、脾臓をテーマに、
免疫の隠された秘密に迫ってみたいと思います。
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あなたのカラダの自信を深める免疫学。
お楽しみにー!!