おはようございます。
おのころ心平です。
「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」
訳) 敵のことと、味方のことをしっかり熟知していれば、
百戦戦ったとしても負けることはない、
とは、
有名な孫子の言葉ですが、
このことわざには続きがありまして、
「彼を知らずして己を知れば、一勝一負す」
訳) 敵の実情を知らず、味方のことだけを
知っている状態では、勝つか負けるかはいつも運次第、
「彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」
訳) そして、敵のことも、味方のこともよく知らなければ、
ほんど負けてしまうことになるだろう。
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これを、現代医療現場の
医者と患者の関係に置き換えるなら、
1.医療に何ができるのかという現状と、
自分の体質や体調とを、両方ともわかっていれば、
病気に負けないカラダづくりができるだろう。
2.医療に何ができるかちゃんと知らないまま
セルフケアのことばかり気にしていては、
病気回復や体調維持はいつも運次第になるだろう。
3.医療もよく知らず、
自分の健康も何がどうなのか
把握していないというような状態こそは、
もっとも健康から遠のいてしまうだろう。
ということになるでしょう。
1.の自分のセルフケアもできていて、
なおかつ医療では、何ができるのかを知っておけば、
いざ病気になったとしても、最小限で
もっとも効率のよい医療機関のかかり方ができます。
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でも、孫子の格言には、
もっと的をついた言葉があって、
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」
訳)百回戦って百回勝つのが最善ではない。戦わずして勝つのが最善である。
つまり、戦いになって戦いに勝つ
というレベルにいるのではなく、
その戦いに持ち込まなくて済むような
ふだんの在り方。
病気で言えば、病気になる前に策を講じ、
なる前から勝利するというのが最上策ということです。
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8月11日はそんな話が満載です!
あなたの患者知識としての基礎体力をつけておきましょう!!