立ち止まって考えたい「17」の口ぐせ。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おのころ心平です。


午前の記事に続き、


ココロを整理するには、

あなたの口ぐせを見直してみる、

という方法があります。


過去のカウンセリングデータからまとめた

口ぐせ心理傾向をご紹介しましょう。


*** 

 

「しっかり」


……よく使われる言葉ですが、

これが口ぐせになっている人は、

自分が休むことに

罪悪感を感じる人が多いです。

同時に他人が休むことにも

おおらかになれません。

 
 

「ちゃんと」


……「やればできる」「できないのは

集中していないから、怠け心があるから」

という意図を言外に宿しています。

 

 

「情けない」


……「しっかり」「ちゃんと」と同じように

相手や自分への期待感があり、

それが失望に

変わった時に口にでる言葉です。

これをしょっちゅう使っている人は、

周囲や世の中に裏切られ続けた、

ということを暗に示しています。

 

 

「だから」


……「さっき言ったでしょ」「わかってないね」

「君の思考は浅いんだよ」「バカなんじゃないの」

というような言葉が続きやすい言い回しです。

上から目線はぬぐえません。



「無理です」


……したくない、拒否、

あなたに合わせたくない、

こんな状況にいたくない。

転じて自分自身のポジションを

変えたくない、いっしょにされたくない、

自分は違うという

意図を示しています。



「なんて言えばいいんだろう」


……言葉が見つからないという意図よりも、

私の気持ちをあなたは理解できないのだろうか、

というニュアンスを含み、

「ペースは私が握ります」

「私には私のルールがあります」

ということを暗に訴えています。



「なんとなく」


……自分の考えをはっきりさせない、

キリが悪い、もやもやした感じを

相手に抱かせます。



「くそっ」「おい!」「おいおい」


……これは口に出しても小声でしょう。

あるいは頭の中を何度もリフレインする

言葉かもしれません。

要は相手への罵声欲求ですが、

小声や頭の中では、自分自身に

言っていることになります。

 

「最悪」


……最悪とは、本来、もっとも悪い状態、

あるいは、もっとも「悪」ということです。


たとえるなら、最低の悪者、

最大の悪事、最強の悪魔…。

しかし、人生最大のもっとも悪いことって、

そう起こるものでしょうか?


 「最悪だ」「最悪~」を連呼する人の心理は、

なんて自分は不運なのだ、

どうしていつもこうツイてないんだ、

という不当な境遇に対する不平を表明しています。

あるいは、私の目の前にこんな事態が生じている、

なんで私がそんな事態に巻き込まれなければならないのか、

といった被害者意識、また、なんでそうなるのよ? 

という投げ出し感です。



「まったく」


……「まったくもって」、「まったくもう」、

「まったく困ったもんだ」まったくとは全くと書きますが、

「すべてにおいて」という意味で

自分がこのような目に合うのは、すべてにおいて

~~のせいというニュアンスを含みます。



「困るんです」


……「まったく」と同じく、自分はちゃんと

やっているのに、~~のせいで私も迷惑をこうむっている、

というアピール、自分への責任の遮断を示しています。

いっしょに善後策をとろう、自分も何かできるんじゃないか、

などの自己変容をも遮断しています。



「全然」


……これも「まったく」と同じく

すべてという意味です。

本来、全然とは

「全然おいしくない」や「全然面白くない」など

否定形を伴って使うのが基本だったのですが、

今では「全然平気」「全然大丈夫」

「全然OK」などと、

肯定を強調するのに用います。

全然~~とは、揺らがない、

曲げない、影響を受けない、

というニュアンスで、

干渉されることを遮断する言葉でもあります。


 

「完璧に」


……「完璧な演技です」、

「完璧にこなす」などは日常会話でよりも、

スポーツの解説や新聞での論評などで

見かける表現かもしれません。

これが口をついて出るときは、何かに対し、

大きな期待感のある時です。

同時に、期待外れを許さないという

思いも示しています。


***

 

そして以前、



を書いた時にまとめたのですが、


「絶対」


……がんのクライアントさんたちの言葉遣いで

もっとも記憶にある言葉です。

「対を絶つ」ことで、他の意見を遮断してしまいます。



「二度と」


……絶対に似た言葉で、二度としない、

二度目は許さないなど、一度目のその衝撃的な

失敗体験を強調する言い回しです。

それだけ深く記憶に刻まれたということを

あらわしており、トラウマと化しています。



「必ず」


……これも絶対の類語です。必ずやり遂げる、

というように、失敗の許されない状態を示しており、

そういう誰かからのプレッシャーの中で生きてきた

人生をあらわしています。



「微塵も」


……この言葉を聞いたときは要注意です。

日常会話に滅多に出てくる言葉ではありません。

これを使う人は普段から完璧主義を求められている

立場かもしれませんし、自分に間違いはないことを

誇りにしているのかもしれません。



***


俯瞰してみるに、これらの言葉の共通点は、


自分自身の変容を

拒否するような意思表示、

あるいは、自分は間違っていない

という正当性を表現する言葉

であるということ。


これは無意識のうちに

コミュニケーションの遮断を

起こしています。


がんは、他の多くの細胞との

コミュニケーションを遮断し、

調和を保てない細胞群が

つくる病巣です。


コミュニケーション遮断…、


絶対ということではないですが、

できる限り、上の17の言葉遣いには

見直しをお願いしまーす。


       ↓

 

 
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