おはようございます。
おのころ心平です。
健全な肉体は
健全な精神によって
作られるのであって、
健全な肉体によって
精神が作られるのではない。
もうひとつ千歩ゆずって、
体が強ければ心が強くなるとしましょう。
そんな心が頼りになりますか。
なぜかというと、
体の強い間だけの強い心だもの。
体が弱くなってしまうと
心も弱くなってしまう。
そんな心ならあってもなくても同じじゃないか。
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認識力のほうを
おいてきぼりにして、
知識ばかり説いていると、
学べば学ぶほど苦しくなり、
極めりゃ極めるほど迷ってくる。
なぜかというと、
正しい知識を
分別する力がなくなっちゃう。
…もし知識だけ磨いて
人間が幸福になれるなら、
学問を一生懸命勉強した人は
みんな幸福になれそうじゃないか。
そして、学問を勉強しない人は
みんな不幸であるべきはずだが、
そうじゃないでしょう。
***
人数が多ければ、間違いも
正しいもののようにされちまうのは、
議会だけなんです。
あの議会ってのは重宝ですよ。
どんなに間違っていても、不当なことでも、
人数が余計あれば、もうそれで決定しちまうんだから。
…ところが、人生も議会と同じように
考えているのが現代人の常識じゃないか。
『俺が思うこととあいつの思うことは
同じことじゃないか。こいつもそう思ってりゃ、
みんな同じだ。だから、どうだ、
俺の考えは間違いないだろう』
とこうなっちまう。
そうすると、みんな間違いを間違いでなく、
正当だと思ってる間違いを、
あくまでも訂正しないで一生を生きちまうんだ
以上 By 中村天風
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中村天風翁…
(1876年7月30日─1968年12月1日)。
日露戦争では軍事探偵として活躍。
病気療養の方法を求め、欧米を遍歴した後、
ヒマラヤで聖人に弟子入り。
2年半修行し快癒。
帰国途中、中国で孫文に
「中華民国最高顧問」として協力。
日本への帰国後は実業界で活躍し、
政財界に大きな影響を及ぼすも、
1919年に社会的地位、財産をなげうち
「統一哲医学会」を創設し、
街頭などで教えを説き始める。
同会には政財界の実力者が
数多く入会するようになり、
1940年に「天風会」に改称。
多くの著名人が師事していた。
***
中村天風先生が常々おっしゃった
人と違う勇気。
人と違っていても、
それが自分の意見だと言える見識。
間違いを反省して、自ら成長できる力は、
すなわち「思考の元気」の証拠だと、
言えそうですね。
思考の元気がつくるカラダとは?
↓
7月24日(火)
東京・杉並公会堂
おのころ心平単独LIVEセミナー、
その名も、
おのころ心平、はじめての方、ぜひー。