おのころ心平です。
古代ギリシャで
医学的知識を集大成したのは
ヒポクラテス
(紀元前460 年頃~375 年頃)でした。
尊敬されていますが、
ヒポクラテスの時代は、
体液のバランスによって
健康状態や精神状態が決まり、
その調和が崩れると病気になるという
体液病理説(四体液説)をもとに、
瀉血(しゃけつ)などの
治療が行われました。
***
体液病理説は、もともとは
エンペドクレス
(紀元前493 年頃~ 433 年頃)
の四大元素説の影響を受けたもので、
人間のカラダには、
血液、
粘液、
黄胆汁、
黒胆汁があり、
正常な混合状態ならば
人間は健康で、異常混合になると
病気が発生するとされていました。
***
多血質
木星との結びつきが強い人。
教養と富に恵まれた人々と関係する。
多血質の人は血色がとてもよく、
皮膚がきれいで、
均整のとれた体格の持ち主が多い。
感情は刺激されやすく、
快や不快、喜びや悲しみに敏感。
テンポの良い話し方、社交的で
快活なコミュニケーションをするので
良好な人間関係を築きやすい。
美的センスや知的能力に
恵まれているが、飽きっぽい部分がある。
肥満、高血圧、あるいは糖尿病といった
生活習慣病の徴候が表れやすい。
***
胆汁質
火星との結びつきが強い人。
軍人と関係する。
筋肉が発達していて行動に
瞬発力があるが、ひとつひとつの動作に
丁寧な気配りや慎重さが足りない。
胆汁質の人の目は
非常に生き生きとしており、
活発で、刺すような眼差しを見せる。
顔の輪郭は非常に鋭く、
引き締まっている。
言葉使いはとてもきちんとしていて、
行動力と決断力に優れており、
強いリーダーシップを発揮する。
熱しやすく冷めやすく
感情の変化は激しいが、
執念深さのような陰湿な面がない。
交感神経の活動が非常に
高まっているタイプの人で、
狭心症とか不整脈の徴候が
見られることもある。
***
憂鬱質(黒胆汁質)
土星との結びつきが強い。
当時のヨーロッパで虐げられていた人々と関係する。
憂鬱質の人の外見はとても冷静で内向的。
顔の輪郭ははっきりしているが、
やわらかい印象を与える。
態度と言葉使いはゆっくりしていて慎重。
血色は悪く、覇気が感じられない。
性格的には、努力家、凝り性、
物事をじっくり考えるタイプ。
時に個性的な創造性や
深い思索力を発揮する。
また物事を深刻に考え、
すぐに失望してしまったり、
不満を抱いたり、苦悩に陥ったりしがちで、
それゆえ非社交的で孤独にもなる。
心因性のうつ病や肺病に注意。
粘液質
金星との結びつきが強い。
学者、芸術家と関係する。
落ち着いた振る舞いをし、
威厳のある態度をとっている
ともいえるが、逆に言うと
機敏さに欠けていて、
のんびりしすぎている印象がある。
ゆったりと確実な歩き方をするので、
歩いているところを見ても
粘液質の人だとよくわかる。
感情が安定しており思考力があり、
冷静で、計算の能力があって、
ひとつのことを持続して
考えることができる。
待つことが得意なので、
チャンスに恵まれやすい。
実際的な行動に移すまでには
時間がかかり、優柔不断な面がある。
胃腸の病気と関連が深い。
副交感神経症状として
胃酸の分泌亢進などが生じる。
***
一つだけの、体液質の人もいないでしょうが、
自分の状態が、4つの配合のどんなバランスに
なっているかは、
現代のセルフケアにも有効かもしれません。
温故知新!
↓
追加募集席数が確定次第、
ご案内申し上げますねー!!