「春っぽいので1年を始めまーす。」 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おのころ心平です。


本日3月15日は、

古代ローマのユリウス・カエサル

(英語名:ジュリウス・シーザー)の

最期の日です。




「ブルータス、お前もか」


というあの有名な言葉を残し、

カエサルが暗殺された日が、


紀元前44年の3月15日


この315には、いわくがあり、


当時、共和制ローマの元老院と

対立関係にあったカエサルは、


3月15日、元老院会議へ

招集されていましたが、


占い師ウェストリキウス・スプリンナに

「3月15日に注意してください」

と予言されていました。


またカエサルの妻のカルブニアも

不吉な夢を見たので、

会議へ出席しないよう言い、

カエサルも一度は、出席を

見合わせることにしました。


しかし、腹心であり、

随行者であった

ブルータスに説得され、
とうとう元老院会議に

出席したのです。


事件は元老院会議の

開会前に起こりました。
ブルータス、カッシウスらよって

カエサル暗殺は実現して

しまったのです。

「ブルータス、お前もか」


とは、このときカエサルが

叫んだものでした。


***


はい…、


本日3月15日に、

遠い昔の異国のローマの話を

持ち出したのには


315=最期


のダジャレを言いたかった

以外にも、ちゃんと理由があります。


カエサルと言えば、

太陽暦を制定した人

という意味でも有名だからです。


いま、日本でも使われている

西暦(グレゴリオ暦)の前に、


「ユリウス暦」というカレンダーが

広く使われていました。

 

もちろん、ユリウス・カエサルの

名を冠した暦です。



ローマも昔は

(紀元前7世紀から)

太陰暦(月の暦)をもとに、


1ヶ月を29日、

1年を12ヶ月、

1年が355日の暦を

使っていました。


ただそれだと

地球の公転周期

(365.242……日)

とのずれが生じるため、


紀元前400年ごろからは


2年に1回、

22~25日間の

閏月(うるうづき)を入れて

調整していました。


その運用は当時の

神官にまかされていましたが、

それでもどうしても少しずつ

ズレが生じてしまうので、


ここは鶴の一声。


最高権力者だったカエサルが、


紀元前46年、

アレキサンドリアの

太陽暦を採用して、


365日1/4日を、

1回帰年としまーす、


ずれた分は

4年ごとに閏年をおきまーす、


と「ユリウス暦」を制定したのです。


これが、

キリスト教の世界に広がり、


また、グレゴリオ暦に

色濃く受け継がれて、


今日、世界中の暦を

つくっているわけです。


太陰暦から太陽暦…、




月から太陽への移譲は、

紀元前のローマでも

起こっていたのですね。


***

 

ちなみに、驚くべきことに、


もっと昔のローマの暦は


Martius (マルティウス、31日)
Aprīlis (アプリーリス、30日)
Māius (マーイウス、31日)
Jūnius (ユーニウス、30日)
Quīntīlis (クィーンティーリス、31日)
Sextīlis (セクスティーリス、30日)
September (セプテンベル、30日)
Octōber (オクトーベル、31日)
November (ノウェンベル、30日)
December (デケンベル、30日)


の10か月間の名前しかなく、


December30日から

Martius1日までは、

日付がなかった、


そうです。


おーー、なんてファジーで、牧歌的・・・。


一年の始まりは、

春めいてきた日に

王が新年を宣言する


という形で決められていました。


「春っぽいので1年を始めまーす。」

って、なんだか、かわいい。


暦の不思議。

古代ローマの不思議。


春の陽気を前に、

ちょっとつぶやいてみました。



ファイナル!!

 

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