おはようございます。
おのころ心平です。
昨日の記事からのつづきです。
多機能な脂肪組織…、
実はなかなかに重要な働きをしています。
ホルモンの材料となったり、
細胞の膜をつくったりする保護作用もしているのです。
皮下脂肪などは敵視されることが多いのですが、
保温効果や、なんと、カラダの中にたまった有毒な金属毒も
コーティングしてしまっておくという役割も担っています。
そのまま置いておいては危険な沈着物質が
カラダの他の組織に危害を加えないように、
脂肪組織がそれを包み込んでしまうわけです。
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これは、「脂肪肝」にも見られる現象です。
脂肪肝というと、何だか肝臓の表面に
べったりまとわりついた脂肪を
イメージされる方が多いかもしれませんが、
それは間違いです。
肝臓というのは、成人だと約2500~3000億個の
肝臓細胞で構成されています。
肝臓にぎっしりとつまった無数の肝臓細胞。
ところがその中に、細胞内部にたっぷりと
「脂肪」を溜め込んだ細胞が出てきます。
顕微鏡などで肝臓断面の様子をみてみると、
まるで滴(しずく)のように見える細胞があり、
これを「脂肪滴(しぼうてき)」と呼ぶそうです。
脂肪肝とは、この「脂肪滴」がたくさん増えて、
肝臓全体の30%を超えた状態を言うのです。
脂肪が肝臓に溜まってしまうということは、
肝臓にとって害になる毒素をコーティングして
肝臓を守っている、とも見ることができるのです。
キケンな毒素を脂肪でコーティングしていった結果、
その毒素が多いだけ、「脂肪肝」が進んでしまう
というしくみです。
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肝臓というのは、細かく見れば
500種類以上ものはたらきを持っているそうで、
次から次へと送られてくる門脈血を分解し、代謝し、
どんどん仕分けしなければならないので、
とにかく忙しいのです。
こうした仕分け作業に必要なのは、
相手をしっかり「見極める」ことですから、
たとえキケンな毒だとしても、肝臓は丁寧に
まずは相手を理解しようとすることから始めます。
肝臓の働きに必要なのは、冷静な「洞察力」と
「相手をわかろうとする気持ち」の余裕なのです。
ところが、休む間もなく働いていると、
肝臓の仕分け作業も鈍ってきて、
「これはちょっと後で仕分けしよう」ということになります。
その在庫梱包財として「脂肪」が使われるわけなのです。
後で仕分けするために脂肪で固めて置いておく、
これが脂肪肝なのです。
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沈着物質のうち、金属毒とは、
アルミや鉛、微量ですが、水銀なども。
現代生活を送る限り、その侵入は避けられません。
だから、せっかくダイエットに取り組んだとしても、
金属毒が沈着したカラダには、脂肪はまたついてしまう。
では、どうしたらいいのか?
金属毒を排出するためには、
良質ミネラルが有効です。
電解質ミネラルを使って、イオンのプラスマイナスで
くっつけて、体外に流し出してやるのです。
暖かくなってきたら、ぜひ良質な水をこまめに摂りましょう。
水は、この世でもっとも分解力のある物質ですから。
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