おのころ心平です。
最近、健康コーナーで
平積みになって売れている本。
カイチュウ先生こと藤田絋一郎先生著、
めちゃめちゃ面白いです。
腸のスーパー腸能力がわかります。
腸の優れた力を紹介した本に、
少し前の本ですが、こちら↓
という名著があります。
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今日からシリーズでお送りします、
「食べるということ。」
消化、胃腸のしくみ…
カラダの内側からの視点で、
「食」とは何か?に迫ります。
まずは、脳の指令と肚(腸)の指令について、
自律神経にからめて、以下、僕なりの考察を…。
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交感神経と副交感神経は、
自律神経として、
兄弟として働いています。
両者は対立的に働くように見えて、
表裏一体の運命共同体として
苦楽をともにするのです。
この兄弟神経に上位から
圧迫するのが、脳です。
自律神経系の中心は
肚(はら)にあります。
解剖学的には「肚」とは、
太陽神経叢(しんけいそう)を指します。
***
見方を変えれば、
すべてのカラダの症状とは、
脳からの指令に対する
自律神経の「抵抗」と見ることができます。
生物の発生学的に言うと、
神経系の発達は、脳神経より
自律神経の方が先に出来ています。
つまり、
生活環境でさまざまに遭遇する出来事に対して、
人はじつは、まず「肚」で反応しているのです。
そして少し遅れて、状況を頭で考えた脳の指令が、
その上に覆いかぶさるようにカラダに伝えます。
***
ひとつひとつの出来事に対して下される、
肚の反応と脳の指令とが調和していれば、
自律神経反応では、
交感神経と副交感神経の間で、
それほどズレがなくて調和的に働きます。
ところが、脳の抑圧的指令が継続的に
カラダに伝わってくると、
交感神経と副交感神経の調和が崩され、
自律神経失調状態となり、
激しい自覚症状が導かれてしまうのです。
***
ここで申し上げておきますが、
「抑圧」という言葉を悪しきイメージとして
表現してしまっていますが、
「抑圧」と一口に言っても、
悪いことばかりではありません。
緊張や適度なストレスというのは、
カラダを引き締め、必要なエネルギーを
カラダに取り込む意味では大切なことです。
ただ、あまりに肚と頭の反応が
違いすぎる場合は、
それがつみかさなって
慢性的な症状や病を生じる
きっかけをつくってしまうことになる
ということなのです。
症状や病の裏に潜んでいるのは、
言ってみれば、
忘れ去られた「肚の反応」。
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2月は、
・食べること、
・消化すること
の考察を通じて、
私たちの「肚」の想いを、
ゆっくりと思い出していきたいと
考えています。
どうぞお楽しみにー!
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