おはようございます。
おのころ心平です。
「9つの感覚」、今日は嗅覚について。
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目のように、鼻を閉じるということはできませんから、
嗅覚は、否応なく飛び込んでくる情報に向き合う感覚なのです。
僕はリーディングを使って
「嗅覚」にアプローチしてみました。
嗅覚人間にとって、世界はまさに「ダイレクト」でした。
ダイレクトな世界とは、世の中そのまんまということです。
装飾や演出のない世界。
嘘偽りの入り込む余地がないので、
事実がそのまま感知されるのです。
「真実を嗅ぎ分ける」などと言いますが、
嗅覚が私たちにもたらしているものとは、
まさに真実を直接的に見極める力だと理解しました。
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動物の嗅覚が発達しているのは、
自分にとって危険かどうかをすばやく判断するためです。
危険を察知するのにそんなに時間をかけられませんから、
生命にとって危険かそうじゃないかというのは、視覚や聴覚ではなく、
何の加工もしない嗅覚でなければ担当できないのです。
嗅覚人間になった僕が感じたのは、
痛いくらいに「ひりひりする世界」でした。
テレビから発せられる装飾、装飾、また装飾の電波。
世界の人々が発している、演出、気遣い、遠慮、抑圧、がまん…。
嗅覚人間には、そうした雰囲気というか、気の流れのようなものが、
びんびんと伝わってきます。
嗅覚だけで生きていこうなんてかなりの勇気がいります。
嗅覚人間は、周囲のいかなる情報にも揺るがない、自分に嘘のない人間です。
犬が、なぜあれだけ正直な生き物なのかが、よーくわかりました。
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この「ひりひりする世界」を感じないようにするには、
鼻づまりか、嗅覚を麻痺させるかしか方法がありません。
しょっちゅう鼻づまりを起こしている人は、ダイレクトな嗅覚の世界を
そのまま受け取ることができないとてもデリケートな人と言えます。
傷つきやすいからこそ、自分の嗅覚を抑圧しています。
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ただ、においに関して、私たちは瞬間的に強いにおいを感じた後でも、
「慣れる」ということをよく経験します。
ある部屋に入ってにおいを感じても、
しばらくいると、もうそれを感じなくなります。
記憶の仕組みがそうであるように、
においにも「忘れ去る」という機能が備わっています。
「忘れる」というのは、私たちに備わった大切な能力です。
一度しっかり向き合った後の記憶なら、
「積極的に」忘れてしまう…。
きっとそれは、「浄化」となるはずですから。
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記憶と嗅覚の密接な関係とは?
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