病気は才能、推薦の言葉(8)田口ランディさん | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

田口ランディさん


おのころ心平 - ココロとカラダの交差点

僕の姉貴分です。


この一年の間でもっとも影響を受けた人かもしれません。

ランディさんの小説、原子力問題のMLに参加させてもらったこと、

医療やセラピーに関すること、般若心経について…。


幅広い分野への徹底した洞察と、

類まれなるバランス感覚。


すごい人だといつも尊敬しています。


・・・と思えば、お酒を飲んだ時の弾けるような無邪気さ。

とにかく、すんごい魅力的な人なんです。


そんなランディさんに、『病気は才能 』へ、すごく丁寧に感想をいただきました。



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おのころ心平さま

「病気は才能」の原稿を読みました。とてもよかったです。
言葉の使い方も適切で、ていねいで、心のこもった感じでした。
全体に柔らかいトーンで安心感のある言葉づかいがとてもよいです。

本に書かれてある内容もたいへんすばらしいと思いました。
病気というものを、常識とは違う視点からとらえなおしています。


多くの読者は、そうは言ってもまず「自分の症状」を検索して、
まるで占い本を読むように「なるほどそういうことか……」と納得し、
それ以上、自律的に自分の思考の癖や生き方を改善しようとはしません。


ですか、読者のなかに1000人に一人でも、
「考え方の癖を変えよう、ものの見方を変えよう」と決意し、実行し、

自分の身体と向きあってくださる方がいたら、それで大成功だと思います。

この本はとても誠実な言葉で綴られた本だと感じました。

落ち着いた押さえたトーンで、淡々と書かれているところがとても良いと思いました。
考え抜いて書いたことが伝わってきます。がんばったのですね!

特に「はじめに」の文章がすばらしかったです。
この「はじめに」の文章は本書の内容がとても端的にわかりやすく
まとめられていますね。

 本人にも気づかない才能が、
 本人にも気づかない生活上の制約によって抑圧され、
 本人にも気づかない葛藤をカラダに生み、
 それが、カラダの症状として表現されてしまっている…。

病気は「私も気づかなかった私の願望を実現しようとする行為」ということは、
患っている人にお会いしたときに私もよく感じることです。

でも、そのことを伝えるとご本人はたいへん立腹される場合が多いものですから、
なかなか言えないのですよね。

「許したい」と思っているのに、許せないと思い込んでいる人や、
「休みたい」と思っているのに、休むことを許可しない人、
「触れ合いたい」と思っているのに、殻を外せない人、

そういう人に対して、身体が創造的に変化して願望を達成させているのを、
ほんとうによく見かけるのです。

でも、それをご本人はほとんど自覚できないのですよね。

私自身もたぶん自分のことはほとんど自覚できていないと思います。
でも、ときどき他人の言葉で語ってもらうと「あ、そうだった!」と思い出すんです。
ですから、この本は私の書斎に置いて、

気がむいた時は手にとってぱらぱらと読む本になると思いますよ。

誰にとっても、そういう「家庭の医学」になれる内容だと思いました。
新しい家庭の医学。そんな感じです。

もちろん、すべてを鵜呑みにして自分の症状をなにかに当てはめようとするのは、
恐るべきマニュアル化です。
大切なことは、ここに書かれてあることは「平均的な事柄」であって、個別の心と身体は、

もっと多様で、もっとクリエイティブだということですね。
 
私が最も嫌うのは、物事を「普遍化」し「マニュアル化」してしまうことです。
それでは「意識」が「身体」を支配してしまいます。

本来、おのころさんが提案しようとしているのは、意識と身体をダイアローグさせることでしょう?

身体の言葉を現代日本語に翻訳するための「翻訳辞書」みたいなものかもしれませんね。

自分の身体の言葉を一番理解できるのは、自分です。
そのことを、みんなが自覚すれば、自然と自律的に身体と関われるようになると思うのです。



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僕の提案しようとしていることは、意識と身体のダイアローグ。

はい、まさにその通りです。

個別のカラダもっと多様でもっとクリエイティブ。

そう、ほんとうにその通りです。

超多忙の中、ゲラ原稿をここまで丁寧に読んでくださって、

ここまでズバリと本書の本質をついてくださり、本当にありがとうございます。

やっぱ、尊敬しなおしました。

健康の分野で発言していくことの謙虚さを肝に銘じ、

1000人に1人でも、自分のカラダと向き合ってくださる方のために、

がんばります!

ほんとうにありがとうございます。

これからもよろしくお願いしまーす!

★ランディさんの本


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見えない世界を旅するフィクション&ノンフィクション姉妹版。すんごい面白いです!

★ランディさん朗読会

2011年 9月26日(月)

音楽実験室「新世界」

「月子と私」
 --ある情事の終わり、あるいは始まり--

今回の朗読会は、田口ランディの短編集のなかから、とりわけエロティックな恋愛小説を選びました。
大人の男女のせつない性愛の物語です。かなりきわどい性描写のある小説を、どのように読みこなすか。
朗読者にとっても、観客の皆さんにとってもたいへんスリリングな朗読会となるこことと思います。
朗読者は映画監督であり、個性派俳優としても活躍している利重剛さんと原作者の田口ランディ。
音楽は映画音楽などでおなじみの大友良英さん。
そして映像協力として写真家のにのみやさをりさんが参加しています。
作品のラストは朗読者の即興となっており、
情事の終わりなのか、あるいは始まりなのかは当日の舞台まで誰にもわかりません。
どのような展開になるのか、参加者全員が作る物語のラストにご注目ください。
終演後には、田口、利重、大友の三人によるフリートークもあり。
写真家にのみやさをりさんの写真と大友良英さんの演奏のコラボレーションもお楽しみください。

原作 田口ランディ
朗読 利重 剛(映画監督・俳優)
   田口ランディ(作家)
音楽 大友 良英(音楽家)
写真 にのみやさをり(写真家) 
   
★19時開場 19時30分開演
22時終演(予定)
前売り3000円 当日3500円
予約はこちらから http://shinsekai9.jp/ticket/
※当日は混雑が予想されますのでご予約をお願いします。