家が建つ前の大切な工程 | 小野建築設計のブログ

家が建つ前の大切な工程

皆様こんにちは、社員大工の山下です。

現在、桂の新築工事に携わっています。梅雨の時期で天候で仕事が左右されるなか、段取り良く現場での作業を進めております。

昨日、3つの現場の遣り方を親方と作業しました。

「遣り方(やりかた)」とは、敷地に対する建設物の位置や柱・壁の中心線および水平、高さなどといった「基準」を表すための、杭を用いた仮設工作物のことです。
 
図面上の「通り芯(柱・壁の中心を通る線、建物の縦軸と横軸の基準となる)」を、実際の敷地に移す作業ともいえます。



遣り方は、正確に建設物を建てるために非常に重要な作業で、必ず基礎工事の前に半日程度かけて行います。
 
また、遣り方は「水盛り(みずもり)」「丁張り(ちょうはり)」と呼ばれることもありますが、一般的な建設現場では「遣り方」または「水盛り」、土木工事現場では「丁張り」と呼ぶことが多いです。

今回の遣り方は、大工だけでの作業でしたが、こういった数少ない経験を大切にしたいです。
家が建ってからの現場仕事だけでなく建つ前の工程についてもしっかり身につけていきたいと思います。