8835:田舎での生活の苦労 | 温故痴人のブログ

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本日

二回目のブログ更新です。

 

今日のブログ:

①     8834:格言集「しゃがまないとジャンプできない」

 

脱サラして

田舎で自然農法を営んでいる

知人の苦労話です。

 

その彼とは、

仕事で関係しました。

 

しかし「土に親しんで」ということで

10年のサラリーマン生活をなげうち

百姓を始めましたが、

当初は苦労の連続でした。

 

ご近所の農家に教えを請い、

苗作り、田植え、草取り、米の刈り取りなどを

見よう見まねで

始めたようですが、

若い体力に任せて楽しみもあったのでしょう。

 

自家用の鶏を飼い、

シイタケを作り、味噌や醬油迄作る

逞しさには脱帽です。

 

しかし、

田舎には子供が働ける職場もなく、

それぞれ家を出ていきました。

 

休耕田を借りて

農耕面積も増やしましたが、

私と同い年です。

 

体力仕事の百姓では

身体が持ちません。

 

今は、

軟着陸を考え、

農耕面積を減らし、

鶏も減らし、

シイタケも今年の植菌で終わりを

告げました。

 

振り返ってみて、

自然農法で田んぼを40年にわたって

守り続けてきた農地を

これから守ってくれるものは誰もいません。

 

これから先の生活を考えても

「貯えもなく?

夫婦で少ない年金で」

つい愚痴が出てきます。

 

確かに

百姓には退職金もなく、

ボーナスもありません。

 

国民年金は

やはり少ない。

 

妻の実家も

酪農と百姓をやっていました。

 

「酪農を辞めたら」

「生活費は子供で分担するから」と言ったものの

「百姓を辞めても酪農は辞められん」

親父がいみじくも言いました。

 

酪農は日銭が入る。

 

収穫の時期だけの収入では

百姓は食っていけん。

 

とぽつりと・・・・・

 

最後は体力の限界で

酪農も百姓も辞めましたが。

 

口のついている

生き物を買えばどこにも行けません。

 

全てを辞めて

我家の家族と一緒に行った

日本海へ蟹を食べに行ったのが

夫婦で出掛けた最後でしょう。

 

百姓には

農機具もいります。

 

今の日本で

百姓だけで生活していくのは

至難の業でしょう。

 

平地の

大規模百姓なら知らず、

山の中の田んぼでは

無理な話です。

 

義父母には、

退職金もなく、ボーナスもありません。

 

老後は

自家処理用の野菜を作って、

子供の支援で細々と・・・・・・

 

私は

サラリーマンを務めあげました。

 

70歳まで

アルバイトもしました。

 

お陰で

少ないながらも

退職金も厚生年金もあります。

 

ローンもありません。

 

贅沢をしない今なら

どうにか暮らしていけます。

 

山姥にも年金が付いています。

 

現在の状況に感謝です。

 

2021.04.23  NO:8835