今回の記事は、2017年12月28日の記事を加筆、修正したものです。
時々映画のことを書くことからもお分かりのように、私は映画を見るのが好きです。
今年は色々と忙しくて、あまり劇場で映画を鑑賞できませんでしたが、それでも何度か劇場に足を運びました。
私は元々洋画が好きですが、今年は邦画で目を見張るものがいくつかありました。
特に印象に残っているのが「怪物」で、これは是枝裕和映画としてはそこそこヒットし、カンヌ映画祭でも脚本賞を受賞するなど、評価も高いです。
見てすぐに感想や考察などを発表したかったですが、きちんとまとまらずに今日まで来てしまいました。
「怪物」は一言で言うと善悪の彼岸に到達した映画であり、これは善だ、これは悪である、という領域を超越しています。
そういう映画はほとんどないので、是枝監督は更なる高みに至ったなと感じました。
年内にはなんとか「怪物」の論評を発表できればと思っています。
それはさておき、劇場で映画を見ていると、その世界に没入します。
近頃では様々な映画の上映システムがあり、例えばIMAXはスクリーンが非常に大きく、音響システムも良くできていて、臨場感が半端ないです。
私のようにすぐに変性意識に入ってしまう人は、IMAXで見ていると映画の世界に入り込んで、大体どんな映画でもその時は面白く感じます。
映画は言うまでもなく幻想ですが、入り込んでいるとまるで現実です。
そして映画の幻想の世界に没入するのはいいですが、ほとんどの人が日常でも映画を見ているように幻想に入り込んでいます。
そしてそこから抜け出すのが真の宗教やスピリチュアルですが、むしろ幻想を増大させてしまうことも多いです。
途中まではそれでもいいですが、真に宗教やスピリチュアルを学んだり実践していくには幻想からの脱却が不可欠ですが、一度幻想に入り込むと、そこから抜け出すのは容易ではないです。
映画の世界に浸るのは楽しく、そして日常でも幻想に没入している方が楽しいと感じてしまいます。
例えば物質や金銭に恵まれていれば幸せだと多くの人が思い込んでいて、もちろんそれらは大切な要素ですが、それが全てではありません。
私達は相対の世界にいて、そこでは快楽を求め、不快なことを避けます。
またこの世は色々な主義や考え方が対立している世界です。そこで快楽を得られれば幸福ですが、それを得られなかったり、不快なことが起こると不幸に感じます。
そして主義や考え方の対立が、多くの問題や苦しみを生み出しています。
そこから抜け出せればいいですが、この相対的な二元の世界のみが真実だとみんな錯覚しているので、如何ともしがたい状況になっています。
普段の日常におけるマインドは、相対的な二元の世界のみが真実であると確信しており、そこにとどまっていては、決してそこから抜け出すことができません。
ところがマインドフルである状態、マインドが制限された状態ではなく満たされていると、相対的な二元の世界だけではなく、それを超えた次元があることに気づいて来ます。
マインドフルネスは今現在、ビジネスへの応用や、能力開発やセラピーなどに用いられていてそれはいいことですが、本来のマインドフルネスはそれではなく、相対的な二元の世界を超えた次元にあることが肝です。
マインドフルネスは本来は仏教から来ており、よくマインドフルネスは宗教とは関係ありません、と言われることもありますが、厳密にいうとそれは正しくありません。
そもそも仏教は宗教なのか?という見解もありますが、ここではそれは置いておきます。
初期仏教の重要な実践法である八正道、その中の一つに正念があります。
念とは気づきと訳され、正念とは正しい気づきですが、これが英訳だとマインドフルネスなのです。
八正道は悟っていく為の実践法であり、そこから発生しているマインドフルネスは、本来悟りに至る為の実践、瞑想ということになります。
ですから元々のマインドフルネスは、この現実世界に対応するものではなく、そこから脱却、超越する為のものです。
別の言い方をするならば、相対的な二元の世界にいては、決して本来のマインドフルネスに至ることもできません。
この辺りがわかっていないと、色々と混乱することになります。
無論、今現在広まっているマインドフルネスが悪くは無いですが、マインドフルネスの原点も理解しておく必要はあると思います。
私もずっと幻想の中にいましたが、本来のマインドフルネスを理解することで、少しずつ幻想から脱却しつつあります。
マインドフルネスが広まりつつあることはいいことですが、そろそろ本来のマインドフルネスが定着していってほしいです。
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