「私の前世は何々だ!」と主張する人がいます。
私もかつては自分の前世が何だったか?誰だったのか?ということに関心がありましたが、今はどうでもいいです。
知り合いに前世が道元だった、と主張する人がいて、主張するのは自由ですが、「あなたはアマテラスの化身だ」とかそんなことを言ったりして、ドン引きされていても全然気づかないというのは、どうみても道元ぽくない。
禅ではそういうこと一切言わないでしょ!
と声を大にしていいたいけど、まあ通じないでしょう。
仮に前世で偉大な人物であったとしても、それよりも大切なことがあります。
肝心なのは今でしょ!
かつての流行語大賞みたいですが、でもこれこそが真に大切なことです。
過去においてあいつはああいうことをしたからダメなやつだ、というようなこともよく言われたり聞いたりしますが、過去は過去であり、もしその人がかつてのことを反省し、そこから学び改善していき、今はしっかりとした人であれば、過去のことをとやかく言うことはないです。
人は何かと過去や未来に引きずられますが、今がどうであるか?それが重要であり、過去や未来は二の次です。
まああまりにも極端な今ここ信仰も問題だけど、過去や未来に支配されている人があまりにも多い。
ましていわんや、前世がどうだこうだ、などと言っているのは論外。お話しになりません。
私達はもっとこのことを肝に銘じましょう。
過去や未来より、今どうあるかだ!
