水星の魔女、いよいよ明日最終回。もう今から落ち着かない。このところずっと落ち着かない。朝目が覚めるたびに最終回まであと〇日って思ってしまう。
アニメにはまって最終回がこんなに気になるのはウテナ以来だから二十数年ぶりだな。確かウテナの最終回の日はクリスマスで、帰宅し録画を見た後にノートにびっしりと激熱でポエミーな感想を書いた記憶がある。
あのころはネットなどなかったから、熱い思いを消化する術がほかになかったんだよね。友達でウテナを見ている人はいたけど、わざわざ電話して感想を語るのもどうかと思ったし。
それが今は家にいながらにしてTwitterでたくさんの同志の意見を聞けるし、pixivで素敵なイラストや漫画を見られるし、こうしてネットに自分の気持ちも書き出して発散することができる。本当に良い時代になった。
しかも、公式からの供給も次から次へと! 年々物欲が減少しているからよかったものの、昔だったら片っ端から買い漁っていたことだろう。しかも課金せずとも十分に楽しめる供給もたくさんあって本当にありがたい。
水星の魔女は放映開始からずっと楽しく見ていて久々のヒットとは思っていたが、はまっているって程ではなかった。それが22話に一気にやられてしまった。直後はひたすら楽しくて、まるで自分が恋をしている時みたいに浮かれていたのに、最終回が近づくにつれて不安と期待と怖さとがごっちゃになって平静ではいられなくなってきた。
仕事中も常に水星のことを考えているので最初のころは職場の人にくだらないことで話しかけられると邪魔すんな! 早く帰って誰にも邪魔されずに水星タイムを楽しみたい! と思ったりもしたけど、今は逆に家に一人でいると考えすぎてきつい。
休日は朝から晩までぶっ続けで録画を見返してpixivも漁って水星三昧! と思っていたのに、なんかはまりすぎるているのが怖くて逃避のためにパチンコに行ったり(打っている間も考え続けているので全然逃避できていない)、帰宅後も別のアニメやドラマの録画見て気をそらせたり。
ここまでなってしまうと仕事中だけが唯一水星から気持ちを離れさせざるを得ないので、仕事があって本当によかったと思う。しかも職場の小さなストレスも最終回の強大なストレスに比べるとあまりにもささやかでノーダメージ。さらに給料までもらえる。
そんなわけで、ただいま仕事がノーストレスな分、逆に大好きで楽しみなはずの水星が逆にストレスになるという厄介な事態に陥っている。
しかしそれも明日までだな。結果次第では水星の記憶をすべて脳内から消し去り、明日からはまた二週間前のように飲食を楽しみに老後資金のためにまじめに働く職人として生きてゆく。
もしもハッピーエンドだったら。明日からは最高に楽しい人生のご褒美のようなお花畑の日々が訪れるはず!
でも冷静に、大人の価値観で考えると、なんかこの後もイベントとかあるみたいだし、結果次第ではディスクやグッズの売れ行きにも影響するはずだから、商業的にも絶対にみんなが納得できて余韻を楽しめるような終わり方にしてくれるはず。
そうやって自分を鼓舞しつつ明日を待つ。仕事が終わってからだから見られるのは22時過ぎ。気になって仕方がないけれど、事故やミスのないよう気を付けて平常心で働く。