【お気に入り度★★★★☆】

 

【あらすじ】

韓国系イタリア人の弁護士ヴィンチェンツォ。

実はマフィアの一員であったが、死んだボスの後継者によって組織を追われ、韓国へと飛ぶ。

ソウルへ到着した彼は、とある雑居ビル「クムガプラザ」へと向かった。

実は5年前、中国の大富豪から依頼された大量の金塊をこのビルの地下に隠していたからだった。

金塊を持ち出そうとするも、開発に反対する住民のリーダーで弁護士のユチャンに牽制される。

さらに、ビルを買収しようとしているバベルグループとの対立も深まっていく・・・。

 

【雑記】

ソン・ジュンギ、わたし的にあまりささらないんですが、でもでもかっこいいのは確かです!

イタリア人マフィアの役、はまっています。

冷徹で切れ者、だけど実は抱えている過去があり・・・みたいな役どころ、ソン・ジュンギの十八番ですね。

「財閥家の末息子」での役に通じるものもありました。

 

チョン・ヨビン、「いつかの君に」で、素晴らしい演技力ですごい役者さんだなあと思ったものの、なんか地味・・・?(失礼)という印象でした。

ところがどっこい!

ヴィンチェンツォの相棒として、悪に立ち向かう敏腕弁護士役が、もうかっこよすぎ!

しかもよく見たら、すごい美形!

あえて変な表情もするけれど、基本お美しい方ですね。

めちゃくちゃノリがよくて、感情豊かなところもいいですね。

 

さて、ストーリー。

 

これまたおもしろい!

冒頭から、イタリアで飄々と敵を倒し、豪邸にジッポを後ろ投げして火を放ち去る、冷徹なマフィア感がばりばりでした。

 

財閥バベルの会長(はじめは誰だか不明ですが、だんだん正体が判明します。)の猟奇的な悪党っぷりがほんとえぐいです。

あと、そいつと手を組んでいる悪党おばさん弁護士も、かなり嫌な奴でしたね・・・。

本当に悪党過ぎて、胸糞悪いのですが、そのおかげでヴィンチェンツォ達がやり負かした時の爽快感!

やつらの悔しがる顔が見てて痛快です。

 

人権派の弁護士ホン・ユチャン、「梨泰院クラス」の長家の悪党おやじ役の方でした。

今回は、悪に立ち向かい、弱者に寄り添う弁護士さん。

「藁」という弁護士事務所で、クムガプラザの住民を守ったり、余命いくばくもない無実の女性を国選弁護人として支えてきたりと、本当に素晴らしい人徳者。

 

さて、ヴィンチェンツォは、幼いころに養子に出され、イタリア・マフィア界で暗躍していたわけなんです。

でも、ホン・ユチャンが国選弁護人として弁護している女性が、実は自分を捨てた母親でした。

この母と息子のストーリーも泣けます。

 

はじめ、こってこてのアクション系ドロドロなドラマかと思いました。

ところが、実はコメディ要素満載で、結構笑えました!

主役の2人も飄々と笑わせてくれますが、クムガプラザの住民たちも、個性的でおもしろいです。

「愛の不時着」に出ていたコメディ担当的な俳優さんも出てましたね(笑)

そうそう、「梨泰院クラス」のパクセロイにだいぶ寄せてきている俳優さんもいました。

 

そして、悪党達の壮絶な最期!!!

全てを奪いつくして、悶え苦しみながら死ね!というヴィンチェンツォ。

本当に、悪党どもの残酷な最期でございました・・・。

さすがマフィア。

 

「愛の不時着」「梨泰院クラス」的な雰囲気を醸すこのドラマ。

予想以上の面白さで、星★★★★4でございます。