遥かなる地の記憶 -112ページ目

老婆 プリア・カン④

路のような伽藍の内部。

光が差し込むほうへと歩くと、そこは南国特有の強烈な日差し。


遥かなる地の記憶


右下に見えるのは、寺院の一部をなしていたであろう、石材たち。

無残に瓦礫の山のように積まれていました。
アンコールでは、よく見かける光景です。


かつてこの石たちも、この日差しを浴びて、アンコールの大地に

聳え立っていたのかと思うと、不思議な感覚に陥ります。



境内は数名の観光客がいるだけ。
他の有名寺院と比べると、圧倒的に人気が少ないプリア・カン。
静まり返った境内を彷徨っていると、ひとりの老婆と出会いました。

短く刈られた頭髪、身にまとった装束から、尼さんのようにも見えます。


遥かなる地の記憶



何かを話しかけても、ただただ、はにかむだけの彼女。


刻まれた顔の皺。

穏やかな表情。

年を重ねた瞳は、何かを悟ったかのように、静かに遠くを見つめていました。


遥かなる地の記憶

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