ブランドリング修理 01 ブルガリビーゼロワン
今回は修理のお話。
お預かりしたのは BVLGARI B-zero1 (ブルガリ ビーゼロワン)のリング
何かしらと見掛ける事も多い、有名なデザインかと。

こちらのリングは、残念ながらこの様にサイドのパーツが外れておりまして…

内部の螺旋構造、その接合部分も破断してますね。

こちらのリングは構造的に壊れてしまうと修理が大変難しいのです。
安易に加熱してロウ付け(高温に晒して溶接)してしまうと
本体の螺旋構造によって生まれる「スプリングの様に伸び縮みする機構」が
ダメになるんですよ。
金属は通常、高温加熱によって「張り」を失いグニャリと柔らかくなるのです。
これを焼きなましというのですが、今回はその特性がクセものでして…
当方に持ち込まれた時点で既に接着剤で処置された形跡もあります。

中々に要領を得た接着剤の塗布の仕方。これはプロの仕事ですね。
前回修理を担当された方が、こういう措置を取らざるを得なかったのは
上記の理由を踏まえると賢明と言えます。
従いまして、今回の修理は、
「サイドのパーツが外れたものを、接着で修理したリング」
その修理となります。
という事は、もう一度接着したらいいんじゃない?なんて事は無く。
きっちりと元通りにリカバリーしたいと思います。
さて、更によーく観察すると、このリングは局部だけを加熱して溶接する
「レーザー溶接機」による接合も使われいるのですが、
最終的にはやはりロウ付けで組み上げているんですよね。
それらから察するに、良く考えて加熱すれば、キチンとロウ付けできるという事です。
むしろロウ付けで溶接しないと作れないデザインですからね。
という訳で、加工履歴が物語る「本来の設定」に従って手を進めたいと思います。
長い考察を終えてやっと本番!
先ずは外れてしまったパーツ、接着剤を除去して綺麗にします。

そして内側にロウ材を置きます。
このロウ材とは、リング本体に使われている金属より「やや融点の低いゴールド」
その破片でございます。

この状態で加熱しまして、「ロウ材が溶け切らない程度に、溶かし付ける」訳です。

次にリング内側の螺旋構造、その接合部分、
接着剤が残っていたりしますが、それを整えまして

同じようにロウ材を溶かし付けました。

こうして下準備した二つのパーツを、本来の位置にセットしまして

挟み込む様にした状態で再び加熱すると、内側に仕込んだロウ材が
今度はキッチリと溶け合って、密着した状態で接合される。ハズです…
いや~ややこしいですね~説明臭いですね~。
こんな事書いても一般の方にはあまり意味ないかと思うのですが、
我々の業界の方にとっては多少面白いかと思いまして。
たまには、超専門的な記事もお許し頂ければと!
お蔭さまで業者様からのご依頼も頂くものですから。
度々持ち込まれているだろうこちらのリング、業界の一助になれば幸いです。
という訳で続きは次回に!!
そして最後に恒例の!
ブログランキングチェック!!!
こちらのリンクからランキングページをご覧になる事で、
ランキングに反映されます。
何卒ご協力の程、どうぞよろしくお願いします!
お預かりしたのは BVLGARI B-zero1 (ブルガリ ビーゼロワン)のリング
何かしらと見掛ける事も多い、有名なデザインかと。

こちらのリングは、残念ながらこの様にサイドのパーツが外れておりまして…

内部の螺旋構造、その接合部分も破断してますね。

こちらのリングは構造的に壊れてしまうと修理が大変難しいのです。
安易に加熱してロウ付け(高温に晒して溶接)してしまうと
本体の螺旋構造によって生まれる「スプリングの様に伸び縮みする機構」が
ダメになるんですよ。
金属は通常、高温加熱によって「張り」を失いグニャリと柔らかくなるのです。
これを焼きなましというのですが、今回はその特性がクセものでして…
当方に持ち込まれた時点で既に接着剤で処置された形跡もあります。

中々に要領を得た接着剤の塗布の仕方。これはプロの仕事ですね。
前回修理を担当された方が、こういう措置を取らざるを得なかったのは
上記の理由を踏まえると賢明と言えます。
従いまして、今回の修理は、
「サイドのパーツが外れたものを、接着で修理したリング」
その修理となります。
という事は、もう一度接着したらいいんじゃない?なんて事は無く。
きっちりと元通りにリカバリーしたいと思います。
さて、更によーく観察すると、このリングは局部だけを加熱して溶接する
「レーザー溶接機」による接合も使われいるのですが、
最終的にはやはりロウ付けで組み上げているんですよね。
それらから察するに、良く考えて加熱すれば、キチンとロウ付けできるという事です。
むしろロウ付けで溶接しないと作れないデザインですからね。
という訳で、加工履歴が物語る「本来の設定」に従って手を進めたいと思います。
長い考察を終えてやっと本番!
先ずは外れてしまったパーツ、接着剤を除去して綺麗にします。

そして内側にロウ材を置きます。
このロウ材とは、リング本体に使われている金属より「やや融点の低いゴールド」
その破片でございます。

この状態で加熱しまして、「ロウ材が溶け切らない程度に、溶かし付ける」訳です。

次にリング内側の螺旋構造、その接合部分、
接着剤が残っていたりしますが、それを整えまして

同じようにロウ材を溶かし付けました。

こうして下準備した二つのパーツを、本来の位置にセットしまして

挟み込む様にした状態で再び加熱すると、内側に仕込んだロウ材が
今度はキッチリと溶け合って、密着した状態で接合される。ハズです…
いや~ややこしいですね~説明臭いですね~。
こんな事書いても一般の方にはあまり意味ないかと思うのですが、
我々の業界の方にとっては多少面白いかと思いまして。
たまには、超専門的な記事もお許し頂ければと!
お蔭さまで業者様からのご依頼も頂くものですから。
度々持ち込まれているだろうこちらのリング、業界の一助になれば幸いです。
という訳で続きは次回に!!
そして最後に恒例の!
ブログランキングチェック!!!
こちらのリンクからランキングページをご覧になる事で、
ランキングに反映されます。
何卒ご協力の程、どうぞよろしくお願いします!