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形見分け メガネをリングに 04

前回までにメガネのツルを切り取り、それを丸く曲げ込みました。



そしてその両端を接合する事で更に「輪っか状」にしました。



そして今回、接合箇所にある「段差」を整形していきます。
先ずは大まかに。

そして細かやかに。



気になる段差もなくなり、厚みも概ね均一に「見える」様になったかと思います。


そもそもメガネのツルはあまり分厚いものではないので、
ザクザク削ってしまうとリングとしてはあまりに心もとないものになっていしまいます。


「完璧な精度を求める」のはこの仕事の上では大切です。

しかしむざむざ分厚い所を全て削り取って、強度の低いものを作ってしまうのは如何なものかと。


そんな事にも考えを巡らせながら、段々と指輪の形になって参りました。
後は磨き上げれば完成♪と言いたい所ですが。。。



まだ残りの素材となるものがこんなに残っておりますね。
さてさてこの後どうなるのやら。引き続き見守って頂ければ幸いです。



という訳で!最後にいつもの!ブログランキングチェック!!
こちらのリンクからランキングページをご覧になる事で、
ランキングがご確認頂けます!


こんな進捗ゆっくりで順位もダダ下がり・・・なのか??
是非リンク先もご覧になってくださいね。



さて余談。
いや、余談なんかよりさっさと加工の続きをUPしなはれと思われるかもしれませんが(/ω\)


先日、同業の先輩とお話した際に、チラリとこちらのブログの話題となりました。

そもそもこちらのブログは自分の受けたオーダーの製作記録。
先様とは共有できない「製作過程そのものを共有する」という目的があります。
いわば「アフターレポート」ですね。

したがって、既に共有されている、どういったオーダーか?デザインの遍歴は?
なんてものはさらっとしかUPしなくていいかぁなんて思いがあまして、
あまりそこをクローズアップする事も少ないのです。。。。

いや、本当は細かく書いた方が良いのだろうけれども、
込み入った内容だったり、それを上手く纏めて。。。なんてなると
流石に色々と難しい所もあるというのが実情だったりもするのですが(/ω\)

そのかわり!といっては何ですが、どんな人が見ても「宝飾製作の実際」というものを
「できるだけ解りやすく」綴っているつもりです。


つまりなにが言いたいかと言うと!こちらのブログ同業者が見ても、
「当たり前すぎて面白くない」はず。さらにこの道の先輩方となると…

ああ、「このロウはL2かな」「こっちから火をあてるのね。」「ほぉトーチは左で操るのかね」
「糸鋸は3/0しか使わないのね」何てことまで、見透かされているだろうコトで…

割と戦々恐々としていてたりするのです。。。(/ω\)


しかし、その先輩曰く

「めっちゃ面白いよ!」「ワクワクしながら見てる」「もっと早くアップしてよ!」
なんて事を仰ってまして。。。大変意外だなと思った次第でございます。

ええ、只の私信ですね。スミマセン。。。なんか仕事ばかりの日々でして…
外から届いた直接の声は私にとっては鮮烈だったのですよ!!


という訳で、その中でも特に「面白かった」というワンカットを最後にどうぞ。

比較的最近の記事。
ダイヤ付パールリング修理01 変形修正と傷取り」より
変形してしまったリングの修正時の一コマです。


石枠にヒートフォームを被せる事で、石枠を変形させる事なく圧力を掛ける事が出来る。


誰に教わった事でもありませんが、比較的身近な道具なので、
こういう使い方してる人は他にも沢山いらっしゃる様な気もしたり。。。

業界の一助として、同業の皆さまにも何か参考になったのでしたら幸いです♪
今後ともどうぞ見守っててくださいね♪