ダイヤ付パールリング修理01 変形修正と傷取り | Welcome, Your only orders.

ダイヤ付パールリング修理01 変形修正と傷取り

さて今回ご紹介するのはこちらのリング。
ちょっと変形しちゃったかな?程度に見えますが

割とグッシャリと酷いダメージを受けております(/ω\)


幸いにも両肩に乗っているダイヤもそして珠も無事な様でほっと一息。

状態を色々と細かくチェックし、要件をお伝えした所でお預かりとなりました。

では!修理にかかりましょうか!
先ずは珠を外す為、珠に掛かった爪を起こします。


そして珠の取り外し。

「珠=真珠」は特にこの様な感じに「指輪から突き出た細い棒=珠芯:たましん」に
専用の接着剤を塗り、珠に開けられた穴に突き刺して指輪に固定してあるのが一般的です。

修理によっては外さなくても出来る事もあるのですが、今回は念の為に取り外しました。

さて、珠が取り外された指輪の本体。
「芯金:しんがね」と呼ばれる指輪整形用の金属の棒に通してみますと、
やはり随分と形が狂っておりますね(/ω\)

プレーンなリングですと、このまま上から叩き付ける等、
強い圧力を掛ければ自ずと指輪はまんまるになるのですが。。。

ご覧の通り、叩くに叩けない形。しかし慌てない。


この様に「練りケシの様な樹脂」を叩きたい所に巻き付けます。

実はこの樹脂、お湯に入れると柔らかくなり、常温では硬くなる特殊な樹脂でしてね。

こうする事でリングのディテールにダメージを与える事無く、叩く事ができるのです。

まぁ叩くと表現しておりますが、上手く圧力が分散する様に様子を見ながら
圧力を加えるといった方が正確ですね。

という訳でこんな感じ。


そしてゴリゴリに入ってた深い傷も「上手く表面を均して」
傷を目立たなくしながら整形していきます。


流石にコレは。。。という様なリングでも、専門店なら意外と解決できる事もあるかと思います。

皆さまの「なんだか忍びない気持ち」を少しでも軽くできればと我々は考えているものです。
その為に、生産現場の奥にいた筈のクラフトマンが表に出てきてる訳ですからね♪


「タンスにしまったままのアレ」お近くの工房併設の専門店に相談されてはいかがでしょう?


という訳でここでいつもの!ブログランキング!チェック!!
こちらのリンクからランキングページをご覧になる事で、
順位に反映されます。

皆さまご協力頂きます様、どうぞよろしくお願い致します!


さて余談。

しれっとブログの更新が遅くなってしまい申し訳ございません。
割と書き貯めもしていたりするのですが、仕事が嵩んでしまいリズムが狂ってしまいました。

ブログ更新も業務の一環として捉えているのですが、オーダー頂いている先様を
お待たせしている状態でブログだけ意気揚々と更新するのってどうなの??
と思ってしまったりするのですよね(/ω\)

まぁそんな中、大変急ではありますが、
この時期恒例の宝飾展示会、通常IJTに行って参りました。


相変わらず代わり映えしないアングル。
しかし今回は珍しく快晴でした♪


今年はお待たせしているオーダーがいくつもあるし、IJTは見送ろうと思っていたのですが、
リサーチに行って来てと要請が入りまして、急な出張と相成りました♪

私「オンリーオーダー」なんて名乗っているものですから、
ほんと色々な「その人にとってのオンリー」な「オーダー」が入るのですよ。

いやほんと有り難い限りですね♪

皆さまのご期待に沿える様、奮闘中であります!