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年末年始所感



良い巡り合わせに恵まれ、行く年もなんとか乗り切れたかと思います。

皆さまが思う以上に、宝飾製作というのは大変難しいもので
扱うものほど現場は華やかではないのが実際です。

荒野に咲く一輪の花を想像してもらうのが一番早いでしょうか。

本来輝きなど放つ訳がない石つぶてが、奇跡的に輝きを放つ。
不思議と荒涼とした所でしか産出されない地球の雫とも呼ばれるもの。

そういったものを素材に何かしらを作る時、それに立ち向かう我々はどうあるべきか?
キャビアをスプーンで掬うような心持なんかではけっしてありません。

幾多の試練を乗り越えた上で輝くからこそ尊いのだよと、
「目の前にあるもの」からそのプロセスを感じてしまうと
どうしても身構えが改まるものなのです。

そして製作者達は自らもそうあらんとさえ思うのです。


さて、そういったものをお持ち頂く先様にも同様に、
更に私にはお寄せ頂く「要望」というものがございます。

それら全てを紐解き、何かしらを形にする。
価格の多寡には関係ございません。


高そうだとか、綺麗だとか、可愛いだとか、
ついつい目に見えるものに目が行ってしまいますが、
「何があって」「どうするべきなのか?」
私はただ「その最適解に近いもの」を「製作者の心境に則り」
「日々拵え続けている」だけなのです。


旧年を持ってそんな日々が丁度10年満了いたしました。
答はあるようで無いと思いますが、今後もそのベストを尽くすべく進んで行こうと思います。


新年は忙しい年になりそうです。桜の咲く頃にお会いできれば幸いです。

ONLY ORDER 辰見