昔のように20代で結婚をしていた時代は、30才代でこのように結婚が出来ない、母親になれないなんてことは思いもしなかったことでしょう。
昔は高齢出産の知識があったために若い20代での結婚が当たり前だったのです。
それが今現在では、2010年国勢調査人口等基本集計(総務省統計局)よりますと30代以降の独身の割合があり得ないほど増えています。
全国 人数 有配偶者 有配偶者割合 独身割合
30才 1.561.305人 740.992人 47.4% 52.5%
35才 1.880.293人 1.154.631人 61.4% 38.5%
40才 1.874.292人 1.251.454人 66.7% 33.2%
30才の方が40才になっても独身割合は、52.5%から33.2%に下がりません。
10年間の社会環境の変化で、初婚の30才の方が30代で結婚出来る割合は、女性6%、男性5%になってしまっているからです。(30代の方が20代と同じ婚活の仕方、考え方をしているのもそのひとつの要因です。20代には20代の30代には30代のやり方、仕方、考え方があります。)
特に少子化で大豊町(53.8%)と仁淀川町(51.6%)の2つの限界集落(65才以上の人口が全体の50%を超える集落)を抱える高知県の独身割合は、さらに高いです。
高知 人数 有配偶者 有配偶者割合 独身割合
30才 7.240人 3.221人 44.5% 55.5%
35才 9.624人 5.652人 58.7% 41.3%
40才 9.280人 5.832人 62.8% 37.1%
5年後、10年後のひとり身だらけの孤立する高齢化社会だけは回避しなくてはなりませんね。
そこで、高齢出産について調べてみました。
高齢出産とは
統計上あるいは医学上、35歳以上で妊娠・出産することを意味します。35歳という年齢に何か特別な意味があるのか・・・というと、そういうわけではありません。高齢出産のリスクは、あくまで30歳を超えたころから徐々に高まっていくもの。よって、35歳を境として「急に」危険性が高まる・・・というわけではないのです。
女性の社会進出や晩婚化が進むとともに、35歳以上で妊娠・出産する人も増えています。仕事などのために結婚・出産を先送りする人も多く、高齢出産はごく当たり前のものとなりました。しかし、何かしらのリスクがあることを忘れてはなりません。ハイリスク・ハイリターン・・・高齢出産ならではの喜びは、リスクの上に成り立っているのです。
高齢出産の定義
日本産婦人科学会では、35歳以上の初産婦を「高齢出産(初産)」と定義しています。以前は30歳以上とされていましたが、平成3年頃から35歳に引き上げられました。それは30歳以上の初産婦が増えたこと、そしてWHOをはじめとする諸外国でも同様の定義がなされているからです。ちなみに、最近では初産婦・経産婦を区別せず、年齢に注目して分類する見方が強まっています。経産婦は初産婦に比べて母体の健康に対するリスクは低いものの、生まれてくる子供の健康に関するリスク(染色体異常が発生しやすくなるなど)は同様です。
高齢出産の現状
かつては30歳以下での妊娠・出産が多かったのですが、近年は晩婚化が進み高齢初産婦が増えました。高齢出産に対する医療技術面でのサポート体制が急速に進歩し、昔のように母子が危険に晒される・・・というケースはほとんどありません。また、高齢初産婦に起こりがちな合併症や妊娠中毒症を早急に認知し、管理する方法も確立されています。
しかしながら、やはり35歳以上の妊娠・出産において母子ともに異常が増えるのは事実です。そうしたリスクをきちんと受け入れることも、高齢妊娠・出産には大切なことでしょう。ただし、むやみに不安を募らせることはありません。自分自身はもちろん、赤ちゃんの生命力や医師を信じて臨みましょう。
高齢出産によるリスク
流産
全妊娠の自然流産率(10~15%)に対し、35歳以上では約20%ともされています。主な原因として卵子の老化、またそれに伴う胎児の先天異常があげられるでしょう。流産は悲しいことですが、100%の予防策はありません。自然の厳しい一面であり、また若い人も10人に1人は経験することです。
先天異常
35歳以上になると、先天異常の発症率が高くなるのは事実です。しかし、若いから安心・・・というわけではありません。とある調査では25~29歳で1.88%、35~39歳では2.02%、40歳以上では2.38%の確率となっています。加齢が影響しやすいのは、先天異常の中でも染色体異常(ダウン症など)です。これに関しては、35歳以上のリスクが少々高いと言わざるを得ません。出生前診断を受けるか否かで悩む妊婦さんは多いと思いますが、まずは担当医に相談してみましょう。
妊娠中毒症
高齢出産には“妊娠中毒症”というリスクも伴います。妊娠中毒症はむくみや蛋白尿、高血圧などいずれか1つの症状が出現したもので、中でも高血圧に注意が必要です。高齢出産の場合、高血圧になる可能性は20代の1.8倍とされています。加齢による内臓機能の低下、さらに妊娠という生体の変化が起こるのですから妊娠中毒症が多いのも頷けるでしょう。妊娠中毒症を防ぐには、早期発見および食事・栄養指導を受けることが大切です。また、体重管理にも注意しなければなりません。
帝王切開
高齢出産では、どうしても帝王切開が多くなりがち。しかし、それは「高齢だから・・・」という不安から医師も産む側も強気になれず、早めに医療介入を行うためかも知れません。また、医師が率先して帝王切開を勧めている部分もあるようです。帝王切開はなるべく避けたい・・・というのであれば、自然分娩志向のクリニックを探してみましょう。
高齢出産と不妊
一般的に女性の妊娠力が低下し始めるのは、33歳以降とされています。ちなみに、37~38歳を過ぎると急激に妊娠力が低下するとか。35歳を過ぎて「そろそろ欲しいな」と思っても、20代の頃に比べて妊娠し難くなっているのは事実です。欲しいと思ってもなかなか授からない人もいる中、高齢で授かる・・・ということは奇跡に近いといえるでしょう。
将来子供が欲しい・・・と考えている人は、年齢に伴う妊娠力の低下も視野に入れてライフプランを立てるといいですよ。
高齢出産とダウン症
高齢出産=ダウン症と考える人もいますが、そうではありません。あくまで“高齢になるとダウン症の確率が高まる”というだけです。実際、20代の発生率が0.1%未満なのに対し35歳以降は0.3%、40歳以上になると1%にまで上がっています。では、なぜ高齢出産だとダウン症の発生率が上がるのでしょう? その原因として、やはり卵子の老朽化があげられます。
女性は生まれながらにして卵子を持ち、またそれは受精するまでの間ずっと作り置きされています。もちろん、その卵子は年齢とともに劣化します。したがって、高齢になればなるほど(卵の)減数分裂の際に第21染色体が離れにくくなり、それが1本余分に存在する卵を作ってしまう・・・と考えられているのです。
このダウン症は先天的なものなので、予めの予防策はありません。さまざまな検査にてダウン症か否かを判断することもできますが、これらは中絶につながる可能性もあり倫理問題となっています。子供の障害についてじっくり考える・・・これは高齢出産における1つの「課題」といえるでしょう。
男性のなかにも子供のことを考えて、結婚相手に希望する内容に35才という年齢に拘りを持っている方もかなり増えてきています。
将来、結婚をして家族を持とうと考えている方には、出来るだけ早く婚活を始めることをお勧めします。30才代になると簡単ではありません。気付いたときに始めないとあとで人生の後悔をすることとなります。




