今回読んだのは
- ハピネス [ 桐野夏生 ]
- ¥1,620
- 楽天
こちら、VERYに連載されていた小説らしいです。
VERYと言えば、セレブな専業主婦のバイブルのイメージ
(しかし、昨今離婚率の上昇と専業主婦率の低下でターゲット層を広げ、働く奥様も含んでいる模様)
が強いですが・・・
こんなお話掲載でいいの?と思いました。
憧れを描いている雑誌が、こんな女の格付けの現実を描いたお話を掲載してたんだって、
ちょっと驚きました。
ここからは、ちょっとネタバレです。
タワーマンションに住んでいる専業主婦の主人公(3歳子供一人)が
同じマンションに住んでいるママ友の前では、幸せを演じていますが
本当は夫に離婚を切り出されていて、仕事を探さないといけないと
精神的に追い詰められているという状況の中、実はママ友も様々な問題を
抱えているという、ざっくりと話すとこんなお話です。
主人公のセリフ「せっかく憧れのタワマンに住めたのに、周りのママ友も
みんな働いていないのに、なんで私が働かなくちゃいけないの」というのがすごく印象的でした。
世の中の女性は、まだまだこういった考えの方も多いのかもしれませんよね・・・
リッチな夫の下で、綺麗な専業主婦で。
ココもまったく憧れがないと言ったら嘘になります。
もちろん、バックボーンに資産家のご実家があったりして、専業主婦になっても
リスクがない方も世の中にはいらっしゃるとは思うのですが・・・
様々な理由で女性は離職せざるを得ない状況にもなりますが(夫の転勤、妊娠、出産など)
なるべくなら、仕事を継続していた方が、経済的にも自立できますので精神的にも余裕がでると思います。
最初は、なかなか本題に入らない話だなって思いながら読んでいたのですが
途中からぐいぐい引き込まれて、最後はどうなるんだろうと一気に読めました。
一見完璧に幸せそうに見える家族、家庭でも、一皮むけば・・・
そして、女性の見栄って、どこまでもあるのね、と思いました。
でも、ココはお友達にはあまり飾らずにつきあいたいな~
見栄を張っても後々自分が辛いだけですもんね~
なんて思いました。