去年あたりから私は随分心境が変わったことがあります。
私は小さいころから夢はお嫁さんでしたので、物凄く結婚願望が強い人でした。
就職も私が大學を卒業したころはまだ女性は結婚して辞めるものという社会通念でしたので、就活の面接で「結婚の予定はありますか？」という質問が必須でした。
なので、言葉にはしないけど、皆腰かけという就職の形がほとんど。寿退社が目標でした。
実際、私の友人たちも就職して早い人で１年で結婚して退職。
３０までにはもうどんどん結婚し、みんな退職していきました。そのまま仕事を続けた人は1人とかでしたね。
先のない仕事を辞めて、専業主婦になってという友達が本当にうらやましかったです。
結婚が決まって、花束をもらって華々しく退社。結婚おめでとうパーティーや、お祝いの品を沢山頂いて、ブライダルエステ、結婚準備などなどを経て披露宴、新婚旅行、帰ってきたら友人たちを招いて新居のお披露目会といのが友人たちの一般的な結婚の形でしたが、私は発起人をやらせていただくことも多く、当時の土日と言えば友人の結婚関係の予定でびっしりでした。
はじめこそ楽しかった友人の結婚でしたが、やはりだんだん焦りや妬み（黒いな、私
）が出てきて苦痛になってきて。
でも、20代のうちってそんな事口が裂けても言えませんでした。
皆幸せそうだったし、新婚さんも生活が楽しそうで、はっきり言って脇役の私の気持ちなんて話しても妬み以外の何物にも聞こえない感じ。
ある新婚の友人は、やはり私のような黒い気持ちを持っているほかの友人のことを「人の幸せを喜べないなんて最低。だから幸せになれないんだよ」と言っていましたしね。
またある友人には「結婚してもカラオケとか行こうね」と言ったら「え～私はもうそんなの卒業～」って言われてしまったり。
幸せな人ってある意味残酷なんです。人の痛みに鈍感というのでしょうか。
母親も早く結婚してほしく、一時期本当に私を追い詰めました
習い事を始めると言ったら「そんなことしなくていいから結婚しなさい！」とわけわかんないこと言われたり、けんかするたびに「だから結婚できないんだ」って言われたり。辛かった・・・
その時期は本当に親って勝手だなって思ったものです。
うちの両親は教育ママゴン、パパゴンでしたので、大学くらいまでとにかくお前は勉強さえしていればいいんだという教育方針でしたので、男の子と遊びに行く、つきあうなんてもってのほかでした。
なのに、ある年齢に達した途端「誰かいい人いないの？」ですよ。
男の子なんて目もくれずに勉強しなさいとずっと言われてきてそれを守ってきた人間が急に変われる筈もなく、気が付いたら私はすっかり恋愛下手な人間へと成長していました←自慢することじゃありませんね
やっぱり多感な時期にある程度の恋愛経験は必要ですよね～恋愛にも能力が必要っていうか・・・何事も急には出来ない、それは恋愛も一緒というか。
そして結婚ラッシュの後は出産ラッシュ。これもまた辛かった。
そういった幸せ報告を聞くたびに落ち込むし、気が付いたらその年10人妊婦がいたってこともありました
お祝いの出費も大変です。
でもね、妊娠が分かってエコー写真を何枚も見せられるのって苦痛以外の何物でもないですよ。
エコー写真見て何が面白い？？「か、可愛いね
・・・」というのも変じゃん？エコーだよ、エコー。
そしてそして今度は気が付いたら皆子育てに忙しく全く音信不通に。電話はおろか、メールも出来ない状態。
遊べるどころか話しをする友人もぐっと減り、さびしかったです。
そういったこと数年。
やっと子供も小学生になったくらいの友人が出はじめた最近。
専業主婦だった友人たちもだんだんと諸事情で働きに出るようになりました。
子育てはひと段落したけれど、子供はだんだん自分の思うようにならなくなるし、離婚する人も出てきて、やっと私のことを認めてくれるようにもなってきました。
友人も口には出しませんでしたが心の中で「この人結婚できなくて可愛そう。この先どうするんだろう。よかった、私は結婚できて」って上から目線で見てましたから。←そんなことない！という方。それは綺麗ごとです。
そんな時期を経て今、やっと私は結婚だけが幸せじゃないし、結婚したからといって一生が安泰ときまったわけでもないし、子供がいるから老後安心というわけでもないということがわかってきました。
ずっとずっと結婚という呪縛にとらわれ、結婚できない私は不幸な人間で劣っているんだと思ってましたから。
でも、去年ぐらいから結婚していても「幸せじゃない」と断言する友人やご主人に先立たれ再びシングルになった友人などと接し、やはり人間は自立していなければだめなのだ、孤独に強い人間が本当に強い人間なんだと考えるようになりました。
今、私は彼氏もいませんがけっこう幸せです。以前ほど結婚結婚ばかり考えなくなりました。
結婚出来ればそれはそれで幸せだけれども、そればかりにはこだわらなくなりました。
もしかしたら、またすごーく結婚したくなるかもしれませんが、今は一人で自由を満喫できるのもとっても幸せだと強がりじゃなく思えるんです。
大丈夫！人生何とかなるというのが私のモットー。
人の言葉に流されず、周りへの感謝を忘れずなるべく明るく笑顔の多い人生を送っていきたいです。
長文読んでいただきありがとうございました。