先日、ワンクルに参加してくれているかっくんが、資料をくれた。
それは「ナラティブ・アプローチ 患者が生きる物語の世界」だ。
かっくんは、プレイバックシアターをやっている。
私と彼は、1年以上前に出会った。
プレイバックシアター研究所という集まりでだ。
http://www.playbacktheatre.jp/
プレイバックシアターといっても馴染みがないのではないだろうか。
プレイバック・シアターは、もともとは、1970年代中ごろに
米国人のジョナサン・フォックスが「コミュニティのなかで
人と人のつながりを育む場」として始めた即興劇の一形態だ。
ジョナサンを師事してプレイバック・シアターを学んだ羽地朝和氏が
97年にプレイバックシアター研究所を設立した。そして、プレイバック・
シアターを病院、学校、福祉施設などで実践するようになる。
プレイバックシアターでは、語り手が自分の体験したストーリーを
語り、それを役者が即興劇で再現して、観客とともに分かち合う場である。
そこで語られるストーリ―には様々なものがある。
例えばある病院で語られるストーリーは・・・
幼稚園の時に、滑り台でいじめられていて、先生が助けてくれると思ったら
「あんたはダメな子どもだね」と言われたというストーリーだったり。
でも、それを劇にしてみんなで観ます。
そうした話をいくつか劇を通して分かち合ったら、ある患者さんが
言ってくれたのです。「人のつらい体験は違うようで、実は皆同じなのかも
しれない」と。自分は孤独で誰からも愛されない、誰にもわかってもらえない自分から、
僕の辛さをわかってくれる人がいるし、わかってもらえる自分に変わる瞬間がある。
たくさんの人に受け入れてもらえたということにすごく意味があるのだと思います。
参考文献『物語としてのケア ナラティブ・アプローチの世界へ』野口裕二著(東京学芸大学教授)医学書院刊