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#117 人生は選べない。でも生き方は選べる。
有賀美雪の壮絶人生物語②

 

こんにちは!

 

人生は選べない。
でも生き方は選べる。
有賀美雪の人生物語を配信しました。

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有賀美雪さん

1.幼稚園に行ったのは、1日だけ。

10日ごとに北海道から九州まで、
日本全国を渡り歩くお母さんのそばで育ち、
お母さんのそばを離れたくなかった


有賀さんが幼稚園に行ったのは、
入園式のその日だけだ。

 

10日ごとに移動し、
知らない場所、知らない大人、知らない子供たち。

どこに連れていかれても泣いてしまう有賀さんに
お母さんはあっさり言った。

「別に幼稚園、行かなくてもいいよ」

義務教育じゃないしと。

だから幼稚園も、砂場も、近所の友達も知らない。

知っているのは、楽屋の匂いと、
タクシーの後部座席の感触と、
花札の点数の数え方だった。

 

そうして有賀さんの
「幼稚園時代」は、
幼稚園のない日々として
静かに過ぎていった。

2.お父さんの顔が、わからない

幼稚園を辞めた理由は、もう一つあった。

あるとき、通いの踊り子さんの
子供が楽屋に遊びに来た。

「父の日に幼稚園で、お父さんの顔を描く」と聞いて、
有賀さんは首を傾げた。

 

「じゃあ私も行ったら描くの?」

「そうだよ」

「……私は父の顔を描けないから、
幼稚園に行かなくていいよね」

 

お父さんの顔を、
見たことがなかった。

 

シングルマザーとして
劇場の世界に飛び込んだお母さんと、
ずっと二人きりで生きてきた。

 

だから顔がわからない。
わからないなら、
描けない。
描けないなら、行かなくていい。

 

5歳の子供の、
驚くほど真っ直ぐな論理だった。

後日、有賀さんはお母さんに聞いた。


「お父さんってどんな顔してたの」と。

お母さんは笑って答えた。

 

「お前にそっくりだよ」

それを聞いた有賀さんは、
少しだけ誇らしい気持ちになったという。

3.花札と、算数と、5歳の経済感覚

幼稚園に行かない代わりに、
有賀さんが覚えたのは花札だった。

 

暇を持て余したマネージャーさんや楽屋スタッフと、
ちんちろりんや花札を囲む日々。

 

5歳の子供が大人たちと本気で勝負する。


不思議な光景だが、
本人にとってはそれが日常だった。

 

「算数はわからなかったけど、
お金の計算はできたんです。
なぜか」

 

そりゃそうだ。
花札で毎日鍛えられれば、
頭の中でそろばんが動く。

 

学校では教えてくれない種類の「数学」を、
彼女は楽屋で学んだ。

4.見知らぬ土地で、一人で買い物をする

10日ごとに移動する生活では、
買い物一つも一筋縄ではいかない。

知らない町、知らないスーパー。

でも食べなければならない。

お母さんはコーラが好きだ。
昔の1Lガラス瓶のコカ・コーラを、毎日2〜3本飲む。
鍋焼きうどんも必要だ。
カップラーメンも。
卵も。

 

5歳の有賀さんは、
タクシーを捕まえてこう言った。

「○○ストリップ劇場にいるんですけど、
スーパーに連れていってください。
待っていてくれたら1万円のチップを置いていくから」

 

逃げたら許さない。
うちのお母さんは指がないんだからと
小さな声で付け加えた。

 

運転手は苦笑いをしながらも、
荷物を持って待っていてくれた。

 

当時のスーパーで3000円分の買い物をして、
ガラス瓶のコーラを抱えて戻ってくる。

小さな体には重すぎる荷物だったが、
それでもちゃんと帰ってきた。

 

幼稚園に行ったことのない5歳が、
日本のどこかの知らない町で、
一人で買い物をしていた。

5.「普通じゃない」が、普通だった

有賀さんが語るこの話に、
悲壮感はない。

 

むしろ笑いながら、さらっと話す。

「だから糖尿になったんですけどね」と
お母さんのコーラ好きを笑い、

「チップ1万円置いといたら逃げないじゃん」と
タクシー作戦の合理性を解説し、

「花札は算数の勉強になってた」と屈託なく言う。

 

普通じゃない日常を、
普通として生きてきた人間の、
圧倒的な強さがそこにある。

 

お母さんさえいれば、
どこでも生きていける。

 

知らない町でも、
知らない大人たちの中でも、
お父さんの顔を知らなくても。

 

5歳の有賀さんにとって、
世界はそういうものだった。

6.200万円を持ち歩いていた小学1年生

「小一ぐらいのときかな。
タクシーで学校行ってたんですよ」

軽く笑いながら、
有賀さんはそう言った。

 

最初は、ちょっと裕福な家庭の話かと思った。
でも、次の一言で空気が変わる。

 

「キティちゃんのポシェットの中に、
200万円入ってました」

…え?

一瞬、冗談かと思う。

でも、有賀さんはあまりにも自然に話すから、
逆にリアルすぎて言葉を失う。

7.子どもなのに、“家の会計係”

ポシェットの中のお金は、
お小遣いじゃない。

お母さんの“ギャラ(収入)”そのものだった。

理由はシンプルだった。

「うちのお母さん、ギャンブルが弱いから」

使ってしまう。全部。


だから、子どもである自分が
管理するしかなかった。

 

ポシェットの片側には札束。
もう片側には、細かいお金。

役割ははっきりしている。

 

・生活や移動で使うお金
・ギャンブルで回収したお金

 

小学生が持つには、
あまりにも現実離れした“財布の中身”。

でも、彼女にとってはそれが「日常」だった。

8.贅沢のようで、まったく違う現実

話を聞いていると、
生活は一見、華やかだ。

 

犬のポチのご飯は、松阪牛。

100gで3000円の肉を、毎食。

 

「ポチになりたいって思いました?」


という問いに、有賀さんはあっさり「うん」と答える。

確かに、聞こえだけなら夢のようだ。

 

でも、それは「余裕のある豊かさ」じゃない。

コントロール不能な世界の中で、
なんとか回っていただけの暮らし。

9.一晩で消えるお金、壊れる空気

その裏側にあるのは、
想像を超える世界だった。

掛け麻雀で一晩、86万円が飛ぶ。

負ければ怒鳴り声が響き、
物が壊される。

止めても止まらない。


理屈ではどうにもならない大人たち。

 

そして、ついには――

「指、詰めろ」

そんな言葉が飛び交う。

冗談ではない。
映画の中の話でもない。

それが、すぐ隣で起きていた現実。

10.子どもが、守るしかなかった

本来なら、守られる側の年齢。

 

それでも有賀さんは、

・お金を管理し
・状況を見て動き
・これ以上壊れないように必死で止めようとする

 

そんな役割を担っていた。

小さな肩に乗っていたのは、
ランドセルだけじゃない。

「家庭を回す責任」そのものだった。

11.「小学校はどこだったの?」

「小学校はどこだったんですか?」

収録の中で、何気なく投げかけた質問でした。

多くの人にとって、
この問いはシンプルです。

地元の町の名前と、
懐かしい校舎の記憶が浮かぶぐらいでしょう。

でも、有賀さんの答えは違いました。

 

「えっとね…ちょっと待ってね」

そう言って、記憶を辿るように話し始めた内容は――
私の“普通”を、一瞬で壊すものでした。

 

小学校1年生は埼玉。
2年から3年は別の地域。
そして3年から5年は、群馬。

転校が多い子どもは珍しくありません。

でも、理由を聞いた瞬間、
空気が変わりました。

 

「母がストリップ劇場を経営してたんです」

 

一瞬、言葉が止まりました。

 

想像してみてください。

子どもの頃、親の仕事はどう説明していましたか?


会社員、自営業、教師、公務員…。

 

そのどれにも当てはまらない世界。

しかも出演者ではなく、経営者

 

タレントを抱え、劇場を持ち、
何千万円というお金を動かしていたというのです。

 

「当時だと考えられないですよね」

 

有賀さんは、どこか客観的に話します。

でも、その“異常さ”の中にいたのは、
紛れもなく当時の彼女自身でした。

12.娘の喘息のために、
新しい劇場に挑戦した母

空気の悪い環境で過ごすうちに、
彼女は喘息になってしまいます。

医者から言われた一言。

 

「とにかく、空気のきれいな寒いところで
生活させてください」

 

そこで母は、10日ごとに移動する生活をやめ
群馬の温泉地に。

 

自然に囲まれた、空気の澄んだ場所。

…のはずでした。

 

しかし、その目の前には――

自分たちのストリップ劇場。

 

「永久ヌード」という名前の劇場を構え、
そこで自分たちのビジネスを始めたのです。

13.児童福祉法違反!?

群馬の新しい劇場は、
1年の間に3回、
警察の手入れを受けます。

 

普通なら、「なぜ?」と思います。

でも、話を聞いていくと、
そこには単純な善悪では語れない
現実が見えてきます。

 

児童福祉法違反、労働基準法違反…。
罪状は重い。

 

普通なら、それで終わりです。


人生が崩れてもおかしくない出来事です。

 

でも、有賀さんのお母さんは違いました。

「全部、記録を残してる」

そう言って、真正面から戦ったのです。

 

未成年の子を働かせていた。


確かに事実です。

でもその裏で、

・親の承諾を必ず取る
・給料はきちんと親へ送る
・証拠を通帳や書面で残す

徹底して“記録”を残していました。

14.「娘を売りたい」

ある親がこう言ってきたそうです。

 

「娘を売りたい」

普通なら耳を疑う言葉です。


当然、母は断ります。

「それはできない」

しかし結果として、
その親から訴えられ、
逆に疑いをかけられてしまう。

 

ここで普通の人なら
どうするでしょうか。

引くか、逃げるか、
あるいは言い訳をするかもしれません。

でも、彼女の母は違いました。

カセットテープを取り出し、
こう言ったそうです。

「全部録音してあるよ」

電話のやり取りを、
証拠として残していたのです。


しかも、ただ録音するだけではない。

マイクを使い、
相手の声もクリアに記録する工夫までしていた。

 

「頭いいでしょ、うちの母」

そう笑う有賀さん。

 

その言葉の中には、

単なる驚きではなく、
どこか誇りのようなものが滲んでいました。

15.それでも、笑って語れる理由

この話がすごいのは、
壮絶さだけじゃない。

有賀さんは、それを“悲劇”として語らない。

 

どこか達観していて、
どこかユーモアすらある。

なぜ、そんな風に語れるのか。

 

それはきっと、
ただ耐え抜いたからじゃない。

その中で、自分なりの“軸”を持ち続けたから。

16.私たちは、何に気づくのか

このエピソードを聞いて、思う。

 

自分の「大変」は、本当に大変なのか?
今、目の前の問題に、どう向き合えばいいのか?

 

極端な話じゃない。
でも、だからこそ刺さる。

 

人は、どんな環境でも生き抜くことができる。

 

そして同時に、

 

どんな環境でも、自分の在り方を選ぶことができる。

 


この話を聞いて、私は考えさせられました。

 

「正しい生き方」とは何か?
「普通の人生」とは何か?

 

私たちは、いつの間にか
“正解”の中で生きようとしているのかもしれません。

 

でも現実には、
その枠の外で必死に生きている人がいる。

綺麗でもなく、整ってもいない。


でも、確かにそこにある“生きる力”。

 


有賀さんの人生は、
決して平坦ではありません。

 

むしろ、多くの人が避けたいと思うような現実の連続です。

 

それでも、その中で見てきたもの、感じたことは、
どんな成功談よりもリアルで、深い。

もし今、自分の人生に違和感を感じているなら。


「このままでいいのか」と思っているなら。

 

ぜひ一度、この話を聞いてみてください。

きっと、何かが揺れる。

 


そして、きっとあなたは気づきます。

自分の中にあった“常識”が、
いかに小さなものだったのかに。

そして、ただの過去の話ではありません。

生き方そのものを問い直す物語です。

 


人生配信オンリーワンという場所

この番組は、成功談を並べる場所じゃない。

むしろ逆だ。

誰にも真似できない、
その人だけの人生を
そのまま届ける場所。

有賀さんの話は、その象徴だった。

 


第1回から続く、波乱に満ちた人生の物語。

続きが気になった方は、
ぜひ聴いてみてください。

 

きっと、あなたの「普通」の基準が少し変わります。

 

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