2008年の音楽について | 音楽日記 & バンコク日記

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張震嶽(A-Yue,チャン・チェンユエ)/ 思念是一種病 feat. Tanya 蔡健雅
from album「OK」台湾盤日本盤

 BrandyのNew Album「Human」がリリースされたのが一番うれしかった08年。Whitney Houstonの発売が遅れたのはある意味予定通りなのだが。

 一番こまめに聞いていた曲は上にUPしている張震嶽(A-Yue,チャン・チェンユエ)の「思念是一種病 feat. Tanya 蔡健雅」。リリースは07年11月なのだが、07年12月に台湾にA-Meiのコンサートを見にに行ったときに街の中で聞いてから、この曲の印象が毎回良くなって、今では大切な1曲。こういう温かい音楽がちゃんとヒットするから台湾の音楽を聴くことは止められないし、大好きである。

 また、07年末に台湾までコンサートを見に行ったA-Mei張惠妹(アーメイ)が日本で舞台「トゥーランドット」に出演し、しかも9月に来日公演を行ったのも僕にとっては08年の一大事であった。

 また、アメリカものでは、正月休み明け、さっそく年末ラッシュをはずしていつもリリースしてくるJanet JacksonのNew Album「Disipline」のリリースがあった08年だが、結局JanetのDisiplineにしても今までのJam&LewisとのTagであった濃厚な音楽構造はいっさいなく、近年のアメリカのR&Bのような曲を選んで買ってリリースしたチンケなアルバムで、Promotionもレコード会社と揉め、Promotionは中止。結局、今までのVirginが新興レーベルだけに自由に動けたってことなのかもしれないけれど、レコード会社も保守的になっている現在、売る戦略で進むのならば、07年に移籍して話題になったMadonnaのようにレコード会社に売り込みリリースするやり方が今後の音楽業界の流れになっていくのだろう。

 また、毎年言っていると思うのだが、接待して、DJやラジオ関係者ばかり満足させてオンエアポイントを稼ぎ、流行を作る今のアメリカのチャートシステムにも問題があると思うのは僕だけではないだろう。
 正直、Billboard Chartで白人が動きづらくなるという事じたいおかしい事だし、"アメリカ"と"ヨーロッパ&オーストラリア&アジア"で音楽がまとまらなくなっているのもおかしく感じる。今後はBeatlesのようにヨーロッパ用のアルバムとアメリカ用のアルバムと分けてPromotionするのもひとつの方法なのかもしれない。インターネットが世界を通じる情報源な一方、ネットの繁栄に対していろいろな制約が出てきていて他国の音楽、情報を手にいれにくくなっている側面があるのも事実。(たとえば音楽配信とかね)

 政治も音楽もアメリカの孤独化が進み、大物のリリースも少なくなっている今だが、今後、状況の逆転を望むのは僕だけではあるまい。それにしてもStar不在。中堅のくせに似非Starな人だらけ。Superstar、Divaという言葉を軽々しく使いすぎていて、カリスマ性が足りない。

 09年こそ音楽業界を立て直してほしいと思う08年の年末だ。