hocc何韻詩 / our time has come | 音楽日記 & バンコク日記

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hocc何韻詩 / our time has come our time has come
 hocc何韻詩(デニス・ホー)が06年5月に出した6枚目のアルバム「our time has come」。聴いてみると、期待以上の出来だ。
 
 hocc は、77年香港生まれ、11歳の頃カナダに移住したため、広東語の他、英語、フランス語が話せる。96年に香港の歌謡コンクールで優勝し、01年に「first」で、デビューするものの、レコード会社が倒産。01年にEMIに移籍し「hocc」を出し、Tシャツにズボンといったボーイッシュなスタイルでギターを弾くスタイルが若い男性を中心に人気となる。その後、04年の恩師Anita 梅艶芳(アニタ・ムイ)の死後、05年にはミュージカルのサントラ等、試行錯誤した時期があったが、このアルバムを聴く限りだと、その試行錯誤ももう終わったと思われる。
 
 アルバムはインスト1曲を含む全10曲。大陸(中国本土)出身のLeon黎明が作ったEastasia東亞唱片からリリースされているだけあり、北京語Version2曲と大陸へのアプローチも忘れていない。4曲目「満城書帯黄金甲」、6曲目「夜半敲門」と2曲を作曲している。また、インストを除く全曲でProduceに参加と、積極的に音楽活動の幅を広げている。青山小樂隊、王雙駿、hoccの所属するgoo musicと気心知れた人と作り込んでいる感がある。所属レーベルの解散etc.活動環境に恵まれず活動してきたhoccだが、比較的に早い時期にEastasia東亞唱片に移籍したこともあり、良いプロモ順位で、彼女の周りは今は順風に思われる。
 
 アーティストとして着実に成長をしている。hoccの評価が変わるアルバムだ。