白梅 紅梅 旅先の梅 | 花菜園里山便り
2023-01-18 06:32:00

白梅 紅梅 旅先の梅

テーマ:花語り


宇都宮 2010年1月19日開花の紅梅



  うめ  梅

花言葉 : 気品 高潔な心 忠実  忍耐  独立  あでやかさ  艶やかさ  澄んだ心


別名 : 初名草 香散草 木の花 匂い草 好文木 風待ち草 香春木


別名の意味合いを考えると 春を待ち侘びる想い 薫り高く咲く花  春の暖かな風を感じる花

春が来る期待と春のうれしさを梅の花に託したいにしえびとの風雅な感性が偲ばれます 


花の色は 白 うす紅色 濃い紅色 白と紅色のぼかし などいろいろ

梅の色を表現する言葉 本紅 移り紅 移り色 口紅 裏紅 底紅 移り白 など日本の感性の細やかさを感じます

一重や八重咲き 枝垂れ咲きもあります


種類は 野梅系  紅梅系  豊後系  杏系 などに分けられます

園芸種は種類が多く 庭木や盆栽などに仕立てられ愛好されます


奈良時代以前は花といえば梅のこと 

平安の都の人々は奈良の都と梅を重ねて静かな情緒ある風情を懐かしみ眺めたそうです


桜といえば平安時代から江戸初期は吉野山に代表されるヤマザクラのこと

その後花といえば桜となったのは江戸時代にソメイヨシノが誕生してからのこと



左近の桜 右近の橘 といわれますが 左近の桜は元は梅でした 

その梅が枯れて、高貴な女性宅の梅を移植しました 女性は「帝の仰せなら仕方ないことですが 春に鶯が来て『毎年咲いて 訪ねるのを楽しみにしていた梅の木はどこへ行ってしまったの?』と問われた時 うぐいすに何と答えれば良いのでしょう」

 

そう詠んだ歌が梅の木の枝に結び付けてあるのを観た帝は 人の心や歌心を理解し 梅の木を女性の庭に返しました 

それで代わりに梅ではなく桜を植えたので 左近の桜 となりました

お雛様のひな壇に御馴染みの左近の桜・右近の橘 梅の木への女性の愛着 位の高い天皇の粋な計らいに胸を打たれる想いです

梅の花の一つの物語を 白梅が咲くと思い出します


梅一輪 一輪ほどの あたたかさ


今日は雨 雨は梅の蕾には恵みの雨になりました

まだまだ雪の季節なのに雨は何となくそぐわない感じの普通なら雪国風景のはずのこちらです

それでも この一枚目の紅梅は外に植えられて風に晒されて 少しの陽だまりに12月から咲き始めるのですから 柔らかな花びらの花の強さに驚きです

少しずつ 少しずつ 春の気配と 春の風を感じて 梅一輪の暖かさを歓び合いたいですね♪



2014年12月  家の玄関に入れていた盆栽が数日前から咲き始めました


    盆栽の梅 いろいろ






京都 北野天満宮 2007年3月9日








京都 北野天満宮の白梅と枝垂れ梅  2012年3月7日








京都東寺(教王護国寺)の拝観入り口の寄植え 2012年3月5日




京都五台山清凉寺 2012年3月7日





京都 祇園八坂神社 2013年3月2日





福岡県太宰府天満宮 2016年2月29日










山口県岩国市吉香公園 2014年3月3日












あちこちでこんなにいろいろな種類の梅を見て来たのね~

こんなにたくさんの梅を写していてもいつどこで写したか思い出せるのだから

一枚の写真にはその時の心も情景も写っているのだと思う


一枚一枚が生きてきた記録

梅と出会えた春の一人旅の大切な記憶





以前の記事にその後の画像を追加して修正も加えました

当時はペタ機能とコメントを受ける設定でコメントをいただいてましたが今回はコメントを受けない設定をいたしました

ご了解ください