ヤクシソウ 薬師草 | 紅い野ばらの里山便り

ヤクシソウ 薬師草


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     ヤクシソウ  薬師草

     花言葉  : 不信感  にぎやか


    葉の形が薬師如来の光背の形に似ているのが名前の由来


    葉の付け根は茎を抱く

    茎を折ると白い汁が出ることから乳草という別名もあります


    この時期の秋の野原に普通に見られ 彩を添える賑わいの黄色い花です

    秋の明るい陽射しの光を浴びて葉も花も来る北風に吹き晒される束の間の憩いです





    夜明け前のハイウエイは車も少なく走りやすい時間帯です

    時折の対向車の前照燈と街路灯の明かりのほかは月も無く星も無く空も暗い朝の風景


    しばらくして曇り空の向こうにも太陽の昇り来る気配の薄明るい地平線や山際が見えてくる

    

    これまで 高速道路を走るときは いつも 楽しいことばかり 

    家族の遠出のドライブ 女友達とバス旅行 約束して人に会う期待感など楽しいイメージばかり


    けれど そうではないこともわかった

    辛さや 悲しさや 祈りを胸に抱いて先を急ぎで高速道路を走ることもあることを知った

     

    人の力ではどうにもならないこと 変えることなどできないことはあるけれど

    それでも 諦めきれないから 祈り願う


    薬師草  神でも 仏でもないけれど 薬師と名が付くから  


    この花にも祈りたい 願いたいこと いま 一つあります 



 



   薬師如来 薬師瑠璃光如来 東方瑠璃光浄土の教主

    薬を入れる壺(薬壺)を手に持っています


    病苦からの救済 病気平癒 衣食を足りて生活の苦からも救う

    特に眼病や安産祈願にも根強い信仰があるようです


    京都東寺講堂の立体曼荼羅にはこの重要な存在の仏の像が無いのはいつも不思議でした

    真言密教では薬師如来は五智如来や阿しょく如来と同一とされていることを知り納得


    薬師草

    当たり前にどこにでも咲いている野の花なのに 名前の由来の意味深さに改めて敬意の想いです   


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