中学3年の時の担任だった先生と倉木さん、水沢を見送り、自分のベッドに横になった。
いまは、学校とかは夏休みだとして、平日。この時間帯にベッドで寝ていればいいなんて会社とかなんかないよな。それは父さんの仕事を手伝うのでも、そうだ。ぼくは、寝ていないで体を起こすことにした。
そして、何度も聞いていることをジェミニに聞いた。下北手の私立高の入試のことだ。
1月に前期入試、2月に一般入試、3月に後期入試がある。チャンスが3回ある。でも、後期入試の3回目で3回目の正直で合格できる人って、いるものなのか?
総長が話をつけてくれるとは、言っていた。
だとしても、ぼくは病気だ。障碍者だ。ぼくには特別な配慮が必要になるなろう。それは自分でわからないかもしれない。
障碍者には特別な配慮が必要になる。たとえば、病院の話し合いで食事の調味料のことでこんな説明がされていた。
食事で患者が醤油とかいった調味料を使い過ぎるので、小さな1回分の袋の醤油などをつけることにした。すると、その醤油とかいった調味料を人の枕に塗るという人がでてきた。これは女の人がするようになったらしい。それで、料理にフライであれば塩をころもにつけて味つけをするとか、醤油とかをかける必要のない調理法にすることにした。
そういった食事の配慮は他にもある。それで、病院のあさりの味噌汁はあまりおいしくない。あさりのカラがないのだ。だから、カラから出るうまみがない。精神障碍者にあさりの味噌汁を出すとカラまで食べられることになるからか? だけど、あさりのカラを食べる人っているものか? だが、いるから、カラをとってカラからの味がない味噌汁になってしまうのだろう。
ぼくは、一方通行道路をバイクで逆走して騒ぎを起こした人間。高校入学なんかできるのか?
試験科目は必修が英語と国語、あと数学か社会か理科を選択する。ぼくは数学を選択したい。
そのための勉強。英語は英単語、国語は漢字、数学は因数分解といった書き取りと計算の繰り返し学習。母に学校の教科書とノート、鉛筆をもってきてもらおう。
母に連絡するにしても、母はLINEが使えない。いや、スマホって基本的に電話だろ。普通に電話すればいいんだ。
ぼくは夕方に母に電話をして、教科書と文房具をもってきてくれるように頼むことにした。