朝ごはんを食べ終わり、ベッドに横になる。
ご飯を食べるに、調理することもないし、食後に食器を洗うこともない。そして、なにか勉強するでも仕事するでもない。ただ、午後に体育館でビーチバレーをしたりDルームでカラオケをしたりする。
中山さんの言う通り、精神病院への入院も悪いものでもない。だが、自分がどんな社会的な立場になるかと考えると、気が重い。
ぼくは弟に、LINEのグループトークに書かれていたことは何の話かを聞いてよかったのでないか? こうやって、ぼくは中学校の卒業証書を卒業式の後にもらいに行くことになったのでないか?
ぼくのストレス障害の解決できていなかった問題の爆弾が思春期に爆発した。そして、ぼくは寝込んだ。ぼくはそれが爆発して壊れたものをさっさと修理するとか瓦礫を片付けるとかすればよかった。たぶん、みんなそうしているんだ。
ぼくは病気だ。逆走したのは何かの障害のためかもしれない。
6人ぐらいいるぼくの病室にはベッドの回りにカーテンをできるようになっている。そういった部屋を仕切るカーテンは医者や看護師に施術を受けるときに使うものだが、患者のプライベート空間を作るために多くのカーテンを引いたままにしている。だが、ぼくはカーテンでその自分のプライベート空間を作ることはしていない。
ひきこもりだったのを克服した人はそうなってしまうのかもしれない。ぼくは他人の目というものをあまり気にしなかった。それでカーテンをしなかった。入院患者は名札とかはしていない。当たり前だね。看護師さんはしているが。だが、同じ部屋の人の名前ぐらいは覚えた。
そして、午前9時頃、看護師さんが来た。ぼくの主治医が呼んでいると言う。ついていくと、面会室で医者にアンケートのようなものを書かされたり、いろいろ聞かれたりした。そして、処置室で採血をした。これは何なのか? ここは病院だ。ぼくは診断されたんだ。
その診断は昼食前には終わった。
他の患者はぼくと同じ部屋になったとか、同じ病院というだけで親切にしてくれる。昼食後、ぼくが受けたことを他の患者に話した。すると、うつ病の診断は難しいものなのだと説明された。ぼくが入院した原因は逆走にある。自殺行為だ。ぼくは、ウツだったことになるのか? それを判断するのは医者か?
看護師さんが他の患者さんと話をしている。
「精神科の看護師は患者のことを見ていないといけない・・・」
普通の病気でない、精神病。
ぼくの病院に回診というものがなかった。医者に話をしたければ、看護師に言って予約をしないといけない。
ぼくはこれで終わっているのか? ぼくの中のなにかの存在が言っていた。いまは、あなたは休まないといけない。
スマホのジェミニに質問する。高校に2浪して全日制の高校に入学する人はいるか? まれなケースらしい。だが、ゼロではない。ぼくはそうやって、気晴らしをしているのだろう。
ぼくがその日の午前中に受けた診断で、ぼくがどう判断されたかは説明されることはなかった。