水沢はB連合について、よく知らないようだった。だが、ぼくがB連合に入りたいということで、倉木さんに話してくれるという。

そして、倉木さんに話を水沢はつけたので、水沢の弟からぼくの弟に必要な書類を渡すと言ってきた。

その翌日、弟は学校から帰ってくるとぼくに封筒を渡した。封筒の中身をみると申し込み書と親権者同意書だった。申し込み書って、B連合の申し込み書でもない。これはなんなのか? よく、分からなかった。

この書類がなんなのか? 考えていると弟がぼくの部屋に来た。水沢にLINE電話をかけてほしいと言う。弟に聞かれたが、LINE電話のかけ方をぼくは知っている。

「水沢、この書類はなんなんだ?」

<どうも、文字だけのやり取りでは、説明しきれないので電話をかけてもらった。B連合というのは、ボランティア組織でもあるんだ。

それで、B連合に入りたいということであればボランティア保険に入ってもらう>

「保険に入らなければ、B連合に入れないのか? 最低金額は350円か?」

<それはAプランだろ。これからは除雪ボランティアをするから、Cプランにしたほうがいい。天災の特約もつけるべきだろう。保険に入らなければ、ボランティアはさせてもらえない。ぼくたちの総長はそういう無責任なことはしない>

「すると、1年で950円か? 保険としては安すぎないか?」

<社会福祉協議会で運営しているんだ。心配ないだろ。

きみの両親に親権者同意書を書いて印鑑を押してもらえるとして、950円は用意できるか?>

「できる」

<それなら、お前は明後日の木曜日、午前中は家にいるよな>

「どうすれば、いいんだ?」

<倉木さんがお前の家に迎えに行く。社会福祉協議会になんか行ったことがないだろ? それまでお前の親に親権者同意書を書いてハンコをもらっていてくれ>

「分かった。いろいろ、ありがごう」ぼくはLINE電話を終了して、弟にスマホをかえした。

母にボランティア組織に入ると説明したら、快く親権者同意書に署名押印してくれた。だとしても、そのB連合がもともとは暴走族組織だったことは言うわけにいかないなと思った。

木曜日、倉木さんが来てぼくを社会福祉協議会の中にあるボランティアセンターに連れていってくれた。なんの問題もなく、保険に加入できた。