母はぼくが市立病院で叫んだと言う、これは全く記憶にない。救急車で運ばれたという、これも記憶がない。

 

ぼくは市立病院でどういう状態になっていたか。なにかベッドのある部屋にいた。そこに茶色いぬいぐるみがベッドに寝かされていた。

ぬいぐるみは、「ぼく、縄文人」と名乗った。ぼくはベッドで眠りについた。気がつくと病院の個室のベッドに、ぼくは寝ていた。

 

ぼくの病院では週に2日の午後、喫茶店を開いていた。作業療法士の人が指導して患者の人が働いていた。

コーヒーは1杯で100円、パフェは200円と格安だった。

そして喫茶店が開かれる日、看護室からぼくは200円をもらってパフェを食べに行った。喫茶店の部屋は体育館を通らないと行けなかった。

その体育館で盆踊りの練習が行われていた。

太鼓を鳴らして練習している人は着物を着て編み笠をかぶって踊っていた。練習している人が「かわいい」とか言っている。

そして盆踊りの本番、編み笠をかぶって踊っている人なんかいない。

ぼくが見た人たちはなんだったのか?

 

ぼくは精神病院に入院したわけだが、病院にはなにか霊がいるものかもしれない。