もうすぐクリスマスのちかい日曜日、ぼくは新聞を読んでいた。ふだんはチラシを見たりはしないのだが、クリスマスがちかいから、おもちゃ屋のチラシを見たいと思った。買いたいわけではないが、おもちゃの広告を見るのもぼくには楽しいものだった。チラシの中に電気店のチラシがあった。それでパソコンはいくらだろうと探してみた。

バリュースターがモニタとプリンターがセットで13万円だった。これはNEC製だな。安過ぎないだろうか? だけど、池田さんはNECのパソコンの品質を悪く言う人はいないと言っていた。これなら、いまの貯金で2セット買える。居間とぼくの部屋に置いてもいい。母に相談してみよう。

「わたしのパソコンも買ってくれるの」と母は喜び、母の軽乗用車でいっしょに買いに行くことにした。

ぼくはATMによってくれるように頼んだ。貯金をおろすためだ。ATMでまず記帳した。ぼくの口座からはぼくの部屋の電話料金しか出ていくところはない。来年の1月にはパソコン本体だけ買うだけの貯金はできていると思ったが、ウインドウマシンがその値段になっているとは思わなかった。電話料金はパソコン通信を部屋で始めても月に1万円と使うものでないだろう。ポストペットもあれば欲しいな。それで、残高を1万円ぐらい残して金を引きだした。

電気店へ向かう途中、昔テレパーク鹿角を利用しようとした時、ゲストIDが使用中で使えなかったことをぼくは思いだした。2台同時にBIGLOBEの同じIDを使ってインターネットができない。だが、家族会員になればいいか。

母と話をしていると、母は会社でパソコンを使っているようで、ぼくよりパソコンに詳しいようだ。

家電店に着いた。母と目当てのパソコンを見つける。2セット欲しいと言うと、店員さんは愛想よく対応してくれた。ぼくはポストペットがないか聞くとあった。用意した金で十分

に間に合う。すると母が、

「ヒデ、これ欲しい」とパソコンデスクと椅子を指さした。ワードが欲しいと思ったが、母の欲しいものを買うことにした。電話線も買わないといけないな。パソコン通信用のが売られていた。パソコンとパソコンデスクはクルマの後部座席を倒して、積むことができた。

家に帰るとまず、居間に母が使うパソコンデスクとパソコンのセットを運んで、パソコンに電話線をつないだ。しかし、このパソコンに内蔵されているモデムはPC-8801MAのよりだいぶ小さいのに通信速度は3桁ぐらい速いのか。

パソコンを使用する準備が終わると母がPC-VANの会員証をもってくるように言った。そうだ、BIGLOBEの接続には初期のパスワードが必要だった。ぼくの机の引き出しに置いてある。