ぼくが高校を卒業して働きだした年、Y2K問題が取りざたされていた。2000年にコンピューターが壊れるかするという。ぼくの8ビット機は平気でないかと思った。だが、PC-VANのホストコンピューターは無事なのか? 2000年にネットは崩壊するのか? そして今年の7の月に恐怖の大王なんてものが下りてくるのか? ノストラダムスの大予言。

ぼくは朝早く起きて、ネットをする。親には掃除をする仕事で得られる給料から電話代や食費として、いくらか金を渡していた。プリンターが欲しいなと思った。だが、母の話だとインクリボンとかで金がかかると言われた。ぼくが金を出すと言っても母は反対した。

自分の部屋に電話回線を敷く金はできた。それは母は好きにしなさいと言った。それで、電話回線を敷いた。仕事を頑張れば、自分のパソコンが買える、見通しはあった。

 

秋田の地域掲示板では、あいかわらずユーザー同士がやりあっていた。お子様ランチさんと世界地図さんのグループに分かれて、やりあっている。書きこみの内容を見ているとお子様ランチさんはイギリスに旅行したりしているらしい。そういう旅行のSIGに参加しているらしい。世界地図さんはその書きこみを妄想旅行記かと書いたりしたが。

 

いきなり、魔術士ヤンとなのる相手からメールがあった。世界地図さんの本名、住所、電話番号などの個人情報だった。寂しがり屋だから、電話してあげましょうと、結ばれていた。ぼくは驚いて世界地図さんに、そのことをメールで教えた。世界地図さんはあまり言わないでくれと返信があった。魔術ヤンはお子様ランチさんの別IDで契約したものだという。

ぼくにだけ、送ってきたのではなかったことが秋田掲示板を読んで分かった。世界地図さんは職場で慰安旅行したことを書き、そこで利用した旅館かホテルから世界地図さんのことをお子様ランチさんが聞きだしたらしい。それは、お子様ランチさんは嫌われるだろう。

 

ぼくは仕事で環境の変化が起きた。入院していた先輩社員が退院してきた。