引きこもっても日曜日はやってくる。
父は朝野球をのチームに入っている。朝野球というのはめいめい会費を払ってチームに入って、朝早くプレーする野球チームのことだ。試合は終わったと思うのだが、午前9時を過ぎても帰ってこない。チームメイトと酒を飲んでいるのかもしれない。
母は家事を済ませるとパソコンでチャットを始めた。ぼくは日曜日に午前10時からチャットをしたいと頼んでいる。
午前10時、母にパソコンを使うのをかわってもらう。UFOサロンにジャンプしてOLTの番号を打ち込む。ニックネームはヒデでいいか。
ーヒデDUV#######が入室しました。
すでに利用していた人たちが歓迎してくれる。
ーヒデ はじめまして。まだパソコンに慣れません。
入っていた人は、ぼくがまだキーボードをよく使えないと理解してくれた。
なにも小難しい話はしなかった。ただの雑談をしているだけだった。だけど、みんな大人みたいで話があわなくて、ぼくはあまり発言しなかった。
ーとんぼ 午前11時です。別れがたい時が別れの時です。さあさあ。
OP(SIGの管理人にような人)のとんぼさんの発言で、みんな退室していった。最後にぼくととんぼさんだけが残った。とんぼさんに年齢を聞かれて答えた。若いと言って驚かれた。
パソコンは大人が使うものなのかなと思った。
午後、夏樹兄さんが中学生が使う参考書と問題集をもって遊びに来てくれた。それは友達がくれたと言うことだ。
パソコンで母がチャットを始め、2階のぼくの2階の部屋でぼくは夏樹兄さんから高校の入試で受ける教科の勉強を教えてもらった。ぼくは勉強は嫌いなわけでない。
夏樹兄さんは、まず普通に生活をするようにとぼくに言って帰っていった。