朝、学校へ行こうとして家に戻ってしまう。これを3日ほど繰り返しただろうか。

4日目に朝に起きられなくなった。母が部屋へ入ってきて、ぼくの目を開けようとした。

ぼくのまぶたは開けられても、ぼくは起きなかった。

3日ほど、ベッドに寝たままだった。トイレにも行かなかった。

3日後、夕方に母がお盆に食事をもってきた。

「なぜ、ご飯を食べない? まずいからか?」

おかずは豚カツだった。空腹は感じていなかった。


小学生の時、

「村山の教科書、ごみ箱に捨ててやったぜ」

藤原環がそう言って威張っていた。

ぼくの教科書はごみ箱に捨てられていた。

その小学校は金持ちだらけの小学校だった。貧乏人は保戸野小学校に通学しては、いけないのだ。