朝8時、体育館で整列して正面の日の丸に敬礼する。特務部隊の夜間の反射材などで派手にデザインされた作業服を着てだ。教育隊で国旗掲揚の時に聞いていた重々しいラッパが終わるまでだ。

隊員がそろって、貸与品がいきわたるまで大分日数がかかった。日数がかかったのは、ぼくのせいだろう。

ぼくは被服類のデザインの意見を水沢隊長に求められて、こう答えた。

「スキーウェアやバイクに乗る人のライダージャケットは視認されるように派手にデザインされています。危険防止のためです。災害派遣専門部隊であれば、通常の部隊と違う派手なデザインにする必要があると思います」

これを聞いて隊長はコンピューターにその意見を入力した。コンピューターは全ての装備品のデザインをし直す計算結果を出した。

新しいデザインの候補が隊長のコンピューターに届いたのは、隊員がそろって1週間ぐらい経ってからだった。