エドワード・ゴーリー展へ | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

千葉のひろこです。

 

佐倉市美術館で開催されているエドワード・ゴーリーを巡る旅」に行ってきました。

6月23日まで開催されています。

 

 

小さい子ども達と絵本を楽しんでいる私にとって、お名前しか知らない作家さんです。

 

でも絵本・・・

地元の原画展・・・

絵が暗く不思議・・・

 

そんなことを思っている時に市の広報に、こんなお知らせが!

 

トークイベント「ゴーリーとふしぎな生きものたち」

~トーク&朗読&音楽会~

柴田元幸(エドワード・ゴーリー翻訳者/東京大学名誉教授)

小島ケイタニ―ラブ(翻訳家/音楽家)

 

音楽と朗読の言葉にに惹かれて申し込み、参加できることになりました。

 

 

エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)
1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手がけた。幻想的な作風と、アナグラムを用いた (Ogdred Weary など)ペン・ネームを使い分けて、たくさんの私家版を出版したために、多くの熱狂的コレクターを生みだした。厖大な作品とミステリアスな人物像については『エドワード・ゴーリーの世界』(濱中利信編、小社刊)『どんどん変に… エドワード・ゴーリー インタビュー集成』(小山太一・宮本朋子訳、小社刊)で知ることができる。2000年4月15日、心臓発作のため死去。享年75歳                 絵本ナビより

 

柴田 元幸(しばたもとゆき)
1954年、東京生まれ。アメリカ文学研究者。2005年『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞受賞。ほかの著書に『生半可な學者』(白水Uブックス、講談社エッセイ賞受賞)、『翻訳夜話』(村上春樹氏と共著)などがある。2010年、ピンチョン『メイスン&ディクスン(上・下)』(新潮社)で日本翻訳文化賞受賞。絵本の翻訳にエドワード・ゴーリー『うろんな客』など多数。 

                  絵本ナビより

 

最初に『うろんな客』を翻訳者の柴田元幸さんが朗読、音楽家の小島ケイタリーラブさんのギターの「自転車をひきながら 春休みの夜」曲で始まりました。

 

絵本のイメージに合った曲をのせ、絵本にとてもとても思いのある翻訳者の方が朗読をする!

そのことが、こんなにも心地よく楽しいことか!!

私がイメージをしていた内容とは全く違い心に響き、一挙に絵本の虜になりました!!

 

『うろんな客』の表紙は黄色

絵本の絵は黒一色。

 

原題のThe Doubtful Guest を『うろんな客』と訳されています。

 

それぞれのページに原文の英語が書かれ、その下に日本語訳が縦に書かれています。

その日本語の訳が五七五七七

そして、七七の部分が四字熟語

聴き、そして読んでいて言葉のリズムがリズミカルでとても楽しいのです。

柴田さんのゴーリーへの思いがとても伝わるお話でした。

 

このことは、絵本探求ゼミ4期2回目の翻訳者の時にペンちゃんも紹介してくださっています。(そのことを、ぱたぽんさんに教えていただきました。)

 

 

イベントが始まる前に少しだけ原画を観ました。その時は全く興味がありませんでした。

2時間のイベントの中で、自分でも驚くような心と気持ちの変化!!

もう一度、原画を観て・・・そこには2時間前の思いとは全く違う思いで原画を観る私が居たことに自分でも驚きです。

 

そして、帰りには絵本を購入し、柴田さんと、小島さんのサインをいただき感動を伝えていました。

缶バッチまで購入びっくり

 

『うろんな客』等、ゴーリーの訳についての柴田さんのインタビューが絵本ナビに掲載されています。

 

『うろんな客』

著者/エドワード・ゴーリー

訳者/柴田元幸

河出書房新社

出版年2000年11月

 

風の強いある冬のこと、ある館のベルが鳴りますが、

そこには誰もいません。
ふと見ると壺の上に怪しく不思議な生き物が立っていました。

アリクイのような見たこともない生き物。

それ以来、館に住む家族と不思議な生き物との

生活が始まります。
ある日は、鼻を壁につけて直立不動…
またある日は、本を破り取っては館をウロウロ
朝食に交じって皿まで食べたり…。
とっても迷惑な変な生き物がやってきて17年が過ぎますが、

いなくなってくれません…

 

 

 

私は友人と、子ども向けの読み語りの活動ですが、少し難しいかな…という絵本に曲を付けたり効果音を入れて親子さんに伝えています。

また、朗読においては、イメージをした絵が聞き手に伝わるように、と思いながら朗読をしています。

そのことを今回のイベントで改めて考えることができました。