多文化共生社会 | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは、あ〜ちゃんです。

 

先日、息子の小学時代の友達セイちゃんが結婚式を挙げました。

小学校に入学した頃は、ふたりともとても小さくて・・・

身長順に並んだとき、先頭を競い合った仲。

息子は小学5年の夏休みに転校してしまったのですが、大人になってからご縁が復活し、結婚式に招待されました。

「ジジイになっても友達でいよう❣️」

とのセイちゃんからのサンキューカードメッセージに母はウルウル・・・。

 

そんなセイちゃんのお嫁ちゃんは、ベトナム出身のとても可愛らしい女性だそうです。

息子から話を聞いたときはちょっと驚きましたが、私が教えている留学生の進路や多文化共生社会を考えると・・・

そういう出会い、あり得るなぁと感心した次第。

 

そんな出来事があった3日後の3月10日、朝日新聞朝刊で、外国にルーツを持つ子どもたちに関する記事が掲載されました。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15883393.html?iref=mor_articlelink01

 

 

遠い記憶を辿ってみると・・・

 

息子が小学生のとき、よく我が家に遊びに来ていた友達に、ペルーにルーツを持つレンテルくんという男の子がいました。

レンテルくんは日本語がペラペラなので、私とのコミュニケーションで困ったことはありませんでしたが、レンテルくんのママは日本語がよくわからなかったようです。

学校からのお便りなどは別途スペイン語で書かれたものが渡され、日常生活での通訳は子どもたち。(レンテルくんには兄姉がいました)

パパは日本語がわかると聞いていましたが、レンテルくんは、小学1年生にして、家では両親の母語であるスペイン語、友達と遊ぶときは日本語を使い分けていたのです。

 

新聞記事を読みながら、レンテルくんのことを思い出しました。

今ではすっかり縁が切れてしまったレンテルくん。

今はどうしているのだろう?どんな大人になったのだろう・・・?

 

 

日本で暮らす外国ルーツの子どもたち

 

新聞記事をきっかけに、外国ルーツの子どもの割合を調べてみたところ、独立行政法人労働政策研究・研修機構の研究報告として、こちらに辿り着きました。

https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20231019/resume/02-res_report2-chitose.pdf#page=6

外国籍の子どもたちは、義務教育の対象ではないけれど公立校で学ぶことができます。

日本語を学ぶのではなく、日本語で教科科目を学ぶのです。

レンテルくんが我が家に遊びに来ていた頃には全く考えが及ばず・・・

孤立していたかもしれないレンテルくんママに「困っていることはありませんか」と聞いてあげることすら出来なかったことが、今になって悔やまれます。

 

最近、街を歩いていると外国人が増えたことを実感しますね。

時には、電車に乗っていて外国語ばかりが耳に入ってくることも・・・。

外国人は旅行者ばかりではなく、定住者もたくさんいて、そこには日本で暮らす子どもたちもいます。

将来、新婚のセイちゃん夫妻に子どもが生まれたら・・・

日本とベトナムの二つの国のルーツを持ちながら日本で育つことになりますよね。

 

みなさんが読み聞かせに行く現場にも、外国にルーツを持つお子さんがいるのではないでしょうか。

参考資料:出入国在留管理庁

https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00036.html

 

私の場合、子どもではなく外国人留学生に日本文化や考え方を紹介する目的で絵本を読むことがよくあるのですが・・・

 

少子化が進む中、日本人の子どもだけでなく、外国にルーツを持つ子どもたちの背景にも想いを馳せながら、多文化共生社会や平和につながるツールとして、絵本と向き合いたいと思ったのでした。