大迫力!鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館 | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは!東京下町在住のあいりーんです。

昨夜の十五夜、いかがでしたか?

東京は雲間に出たり入ったりでしたが、なんとかスカイツリーと一緒に撮れましたキラキラ

 

この後、あっという間に雲に隠れてしまいました

 

さて、現代アート好きなあいりーんニコニコ

今年の夏休みは、新潟県十日町方面へ「越後妻有 大地の芸術祭」のアート作品を観に行きました!
越後湯沢まで上越新幹線で上野から1時間ちょっと。東京下町から意外と近い!

これまで見逃していたのが悔やまれますあせる
「大地の芸術祭」3年に一度開催の芸術祭です。

昨年開催されたのですが、いくつかは恒常的に観られるとのことで、今年やっと訪れました!

 

現地でレンタカーを借りてGO!


スキー場として有名なので「涼」を期待していましたが、どっこい、フェーン現象?なんと最高気温37度炎という過酷な観光となりました。
(あまりの暑さに、屋外作品数点は諦めました)


一番楽しみにしていたのはなんと言っても「清津峡渓谷トンネル」!

色んな方の投稿写真を見るにつけ、「一体どうなってるの?」という絶景ポイントへ~

 

 

マ・ヤンソン / MADアーキテクツ「Tunnel of Light」(大地の芸術祭作品)

 

こちら、れっきとしたアート作品です

 

元々の見晴らし展望スペースに水を張り、内壁にリフレクターのような素材を貼ったのかな。
国立公園の見事な眺望を切り取りつつ摩訶不思議な写真が撮れる、映えスポットです。

期間によっては予約制なので、ホームページ要チェックです。

 

日本三大峡谷 清津峡 公式webサイト

 

 

 

全長750メートルのトンネルの途中もたっぷり楽しめますラブわくわく

 

 

 

さて、「大地の芸術祭」十日町エリアには

今回の絵本めぐり旅の目的地

鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館 があるのです!



 

 

この美術館は、元小学校の廃校をそのまま利用した「空間絵本」です。

 

 

 

 

廃校になった真田小学校が舞台となった。実在する最後の生徒3人が主人公となり、空間を使った絵本のように構成された。校舎中に配したオブジェは伊豆半島の海辺と日本海で集めた流木や木の実などの自然物に絵具を塗ったものである。入り口には水で動くやぎのかたちをした巨大な鹿威し。これは校舎内のオブジェが動く原動力となっている。作家は、かつてこの学校で活き活きと生活をしていた生徒や先生、おばけまでをも再現しようとした。
(越後妻有大地の芸術祭 ホームページより)

https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/hachi_seizo_tashima_museum_of_picture_book_art/

 

 

入口を入ると大きな講堂いっぱいに立体作品が!

 

 

進んでいくと様々な教室に様々な作品があり、ちょっぴりドキドキしながら、時々くすくす笑って、最後の教室ではしんみり。 

小学校が小学校の姿を保ちながら、素晴らしいアート作品になっていました。
 

 

子どもが集まる小学校って、人がいないと途端に寂寥感が漂いますが、田島征三さんのエネルギッシュな作品群に満たされて、
取り壊されずに済んだ校舎も喜んでいるようでした。

 

2009年の大地の芸術祭でのプロジェクトでしたが、同時にこんな絵本も出版されました。

 

再版されたものを現地でお土産に買いました。

 

『学校はカラッポにならない』

2015年8月再版  現代企画室

(初版は2009年 えほんの杜 より刊行されました)

 


これだけの規模の作品、やはり地域の方々の協力もあってこそ。

田島征三さんと大地の芸術祭プロデューサー北川フラムさんとの対談が詳細を教えてくれます。

展示の様子も見られるので良かったらご覧ください。(2021年12月収録)

 

 

 

余談ですが・・・
泥絵の具の厚塗りが特徴的な田島征三さんの原画は、保存が難しいこともあり、

宮城県立美術館の収蔵である『ふるやのもり』の原画は、1600万円の修復費がかかったそうです。(『芸術新潮 2022年5月号 特集 大人も読みたい絵本』より) 

 

 

さて、田島征三さんといえば、やぎが思い浮かびますが、

ちゃーんといましたよびっくり

 

 

 

そして、お土産に選んだもう一冊は、オンライン絵本会にじのひろばでも読まれた作品。

 

 

『た』

 

田島征三/作 

佼成出版 2022年4月

 

 

がやす、ねまく、くましくそだつ。そしてのしむ!農耕民族としての日本人の営みと精神を「た」から始まる言葉で描いた絵本。(出版社webサイトより)

 

 

 

 

実は今回の旅行で、様々なアート作品に触れたのですが、何より惹かれたのが南魚沼周辺の田んぼでした。

え?!こんなスペースに田んぼを作るの?
という光景をいくつも見ました。

 

勾配のきつい棚田風の小さい田んぼキョロキョロ

 

道路の大きめのヘアピンカーブの内側にある田んぼガーン

 

平野に広々と広がる田んぼ、ではないそれらの田んぼは新鮮でした。

 

すると、大地の芸術祭の作品展示の一つにその土地の歴史をたどれるものがありました。

そこには

「一粒でも多く、お米を収穫できる工夫をしてきた」

という文章があったのです。

ただただ感動しました。

 

小学校で習っていたことでしたが、ちゃんと分かっていなかったのでした。

 

例年以上の気温でも例年と同じように収穫を目指して格闘している農家さんがいるんだな。

とも気づきました。

 

お米の国にっぽんで生まれ育ったお米好きの一人として、

とても大事な風景を見られたこと、それが今回の一番の体験だったようです。

 

 

そんな大地の営みを感じられる

絵本『た』で描かれる

「たからのふうけい」

 

実りの風景もこれから見に行きたくなりました。

 

 

 

まだ青い穂でしたが、稲穂の穂波の美しさにしばし見とれました💗
 
 

大地の芸術祭2023年通年プログラムはこちら↓
 

 

 

 

宝石緑宝石紫宝石赤宝石緑宝石紫宝石赤


あいりーんの絵本めぐり旅(奇数月)に お付き合いくださりありがとうございました!
 

 次はどこに行こうかな走る人