こんにちは、広島のぽぽんです。
今月末に訪問する児童センターさんから、お話し会のテーマを「旅」でお願いされました。5月16日が「旅の日」だそうです。
旅・・・方向音痴で旅になじみのない私の引き出しには、あまりストックが見当たりません。キーワード検索で子どもたちに読んでもらう絵本と紙芝居は決まったものの、ブックトークのラインナップに悩み中。
図書館の書架をうろうろすると「冒険」がテーマの本が目について、「旅」と「冒険」は違うよね?「旅」の定義ってなんだろう?ともやもやしてきました。
こんな時は百科事典で言葉の定義を調べるのが一番。
『ポプラディア』を開いてみました。
『総合百科事典ポプラディア』6 す・せ・そ・た
ポプラ社 2011年01月
「たび 旅 住んでいる場所をはなれて、いちじ、遠くの土地にいくこと。旅には、行商人や旅芸人などの移動のように、生活のための旅もあるが、ふつうは娯楽や休養のためにおこなわれる。」
旅芸人!旅の一座の男の子が転校生のお話しがあったはず!とひらめきました。
『さらば、ゆきひめ』
宮本 忠夫/文・絵
童心社 2002年07月
転校生のぼくは、旅芝居の一座で女形をやっている。からかわれるのがいやで秘密にしているのに、クラスの意地悪な奴が舞台を観に来てしまう・・・。
素敵な友情のお話しです。
『ポプラディア』の旅の項目の続きには
「・・・鎌倉時代には、武士や庶民にも神社詣が広がり~中略~江戸時代に入ると、街道や宿屋が整備され、多くの庶民が旅に出かけるようになる。」とあります。
神社詣といえば、金毘羅参りの児童書があります。
『こんぴら狗』
今井 恭子/作 いぬんこ/画
くもん出版 2017年12月
飼い主・弥生の病気が治るようお祈りするため、犬のムツキは江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに出され…。ムツキの往復340里の旅路と、道中の出会いや別れを描く。本当にあった風習「こんぴら狗」を基にした歴史物語。(書籍内容紹介より)
庶民の旅と言えば、弥次さん喜多さんで有名な『東海道中膝栗毛』です。
小学生に紹介するなら「10歳までに読みたい日本名作」シリーズが読みやすくてお勧め。
『東海道中膝栗毛』
十返舎 一九/原作
越水 利江子/文
丸谷 朋弘/絵
加藤 康子/監修
学研プラス 2017年
東海道を歩いて旅する弥次さんと喜多さん。しかし、いろいろな騒ぎが起こり…。一度は読んでおきたい日本の名作を、小学生が楽しめるように文章やさし絵などを工夫して収録。お話図解「物語ナビ」つき。(内容紹介より)
オールカラーで登場人物や旅マップ、言葉の解説があるので古典作品でも楽しく読み進めることができます。
学研といえば、図書館には学研のひみつシリーズがたくさん置いてあるので、旅のひみつもあるかな?と探してみると、『旅行のひみつ』がありました。
『旅行のひみつ』
橘 悠紀/構成 山口 育孝/漫画
叢書名 学研まんがでよくわかるシリーズ 69
学研パブリッシング 2012年03月
家族旅行の計画を通して、旅行の楽しみ方のひけつや旅行についての知識が紹介されています。
こちらは全国の学校や図書館に寄贈されている本なので、書店で販売はされていないのですが、電子書籍としてオンライン上で読めるのを見つけました。
https://bpub.jp/gakken-himitsu/item/000405913012/
私にとっては苦手意識のある「旅行」ですが、『旅行のひみつ』を読んで、「目的」=「楽しみ」を決めて計画を立てることが大事なのね、と納得。ちょっと、旅行がしてみたくなりました。
わくわくした気持ちでブックトークができるといいな。
みなさんのおすすめの「旅」がテーマの絵本は何ですか?
今度ほしのひろばでも聞いてみようっと。