韓国の絵本たち | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは!東京下町在住あいりーんです。
暦の上では春になり、日が延びたことにホッとします。
もうすぐ春ですね♪

突然ですが、大人になって絵本を読んでもらったことはありますか?
大人になって初めて読んでもらった絵本を覚えていますか?

あいりーんは、20年以上前に読んでもらったこの絵本!

表紙が地味だから、当時は自分では手に取らなかったと思いますニコニコ





『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』
イヨンギョン 文と絵
かみやにじ 訳
福音館書店  1999年

上野公園にオープンしたばかりの「国際子ども図書館」(国立国会図書館国際子ども図書館)に子どもと一緒に初めて遊びに行った時に、スタッフ?の方に読んでもらった絵本です。
おはなし会ではなく、今は上れないロフトのようなコーナーで絵本を見ていた時のことでした。(多分全面開館する前の時期)
思えば、フロアワークというのでしょうか、簡単なやり取りの後、「この絵本は知っていますか?」と読んでくれました。といっても、小さな子連れでゆっくり聞けなかったので、多分さわりだけだったと思うのです。
それでも、自分たち親子のためだけに選んで読んでくれたその絵本は長く心に残りました。

それまで目にしたことのない可愛らしい民族衣装を身につけた可憐な登場人物たち。
お裁縫道具の擬人化にぴったりなセリフやスタイルで、それぞれの個性が際立つお芝居のようなストーリー。
それは、欧米ではない、アジアの文化が描かれた絵本との初めての出合いでもありました。





というわけで、
今日は「韓国の絵本」の話題です。

はい!年月は過ぎ、

昨年半ばからすっかりK-POPの波にのまれているあいりーん。。。
韓流ドラマはやり過ごしたのに、今頃になってお隣の国に気持ちが急接近!

そんなこともあり(笑)、
新宿区(大久保)にある高麗博物館で開催されていた
「絵本で知ろう!おとなりの国 ~韓国・朝鮮の絵本から パート3~」
という絵本の企画展示に伺いました。
(2023年1月29日で会期終了。滑り込みました~)
 

 

ビルの中のこじんまりとした会場です
 
 
ホラン(虎)がお出迎え!
 
 

 

 

入ってびっくり!
日本で未出版の絵本を含め、約200冊の韓国の絵本が並び、手に取って読むことができました。

地元の図書館では、昔話絵本以外は海外作家か国内作家というくくりでの絵本配架なので、国ごとでまとめて読むことがありません。

貴重な時間でした!圧巻!




壁には年表もあり、代表作の紹介も付されています。


年表1987年から始まります。
この年、「6月民主抗争」を通して大きな民主的変革が起こり、(←ここから学ばねば~)
翌年刊行された絵本『白頭山ものがたり』(リュウ・チェスウ 文・絵)が韓国創作絵本の注目作品として登場します。
朝鮮民族の誕生物語を語る壮大な絵本です。
この絵本は、1990年福音館書店より『山になった巨人 -白頭山ものがたり-』(イ・サンクム まついただし 訳)として出版され、韓国の翻訳絵本の始まりとして位置づけられています。(現在絶版のようです)

壮大といえば、会場で初めて読んだこの絵本も迫力がありました!

 



『くらやみのくにからきたサプサリ』
チョンスンガク 絵と文  おおたけきよみ 訳
アートン  2004年
(原作は1994年刊行)

サプサリは韓国に伝わる伝説の狗(犬)。真っ暗な国のために火をもらいに大冒険に出ます。
行く先で「玄武」、「白虎」、「青龍」、「朱雀」と伝説の動物神たちも登場し、迫力ある神話の世界が描かれるのです。
太古の時代、古墳の石室の東西南北を護っていた玄武たち(表紙にも描かれていますね)は韓国(朝鮮半島)からやってきたのだなぁ、
と改めてその繋がりを感じました。



年表は進み、2006年には、「日・中・韓平和絵本」シリーズの制作が始まります。
日・中・韓12人の作家たちがそれぞれの作品を講評し合いながら平和のための絵本を作り上げるプロジェクトでした。
このプロジェクトについては、以前、芸大で行われたレクチャー(※)を聴きに行き、
浜田桂子さん、田島征三さんご本人の自作の読み語りや3年にわたるシリーズ制作のお話を伺いました。
韓国で2010年に刊行されながら、なかなか日本で刊行されず、クラウドファンディングで発刊された『花ばぁば』の辛い話(従軍慰安婦の体験を元に制作)が思い出されました。


『花ばぁば』
クォンユンドク 絵と文
桑畑優香 訳
ころから  2018年

(※)自由と平和のための東京藝術大学有志の会主催
藝術と憲法を考える連続講座
第20回 2019年 8月28日(水)18:30-21:00
『花ばぁば』日・中・韓平和絵本12人の画家たちの微笑みと涙
講師: 浜田桂子(絵本作家)、田島征三(絵本作家)

 

 

 


さて、高麗博物館の会場では、絵本のコレクションの持ち主でもあるKさんにお話を聞くことができました。

Kさんは50歳を過ぎてから、韓国の絵本の面白さに目覚め、韓国語を習得されたとのこと。
韓国語を読めるようになりたい!というあいりーんの言葉に
ちょうど良い本があるわよ~と一冊おすすめしてくれました。



『あかいきしゃ はじめてであうハングルの絵本』
パク・ウニョ 作・絵 おおたけきよみ 訳
アートン
2004年



さぁ、果たしてハングル語習得への道は開かれるのでしょうか?
まずはメンバーや曲名をハングル語で読めるようになりたいのデス爆  笑
がんばりまーす!

宝石赤宝石緑宝石赤宝石緑宝石赤宝石緑宝石赤宝石緑


最後にになるとこどもクラブで読むお気に入り絵本を紹介しますね。
ちょっとベトベトしそうなのだけど爆  笑、ひんやりしたすいかのプールに集まるみんなが平和で可愛くて、うらやましくなります~♪


『すいかのプール』
アンニョン・タル 作
齋藤真理子 訳
岩波書店
2018年


・・・・・・
今週末、ソウルに出かけるK-POPファンの娘。(いわゆる遠征)
お土産に絵本をリクエストしようかな~ハートのバルーン

最後までお付き合いくださりありがとうございました!

大人になって初めて読んでもらった絵本、良かったら教えてくださいね~
またね!