「君の絵本箱プロジェクト」キックオフ! | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは!道産子のめめさんです。

この週末2年ぶりに大阪から娘が帰省してきました。娘たちが帰省してくると夜は家族で絵本を楽しみます。娘が選ぶ絵本や会話に成長を感じたり、今はこんなことを感じるようになったんだなぁ~と、しみじみと思ったり、絵本は離れていた時間もあっという間に埋めてくれる力があります。ちなみの森家の人気ナンバーワンの絵本は五味太郎さんの「質問絵本」です(*^▽^*)この絵本を素晴らしいと感じた主人は5年前から社内の新人研修に使っております。この話は、後日改めて書きたいと思います(笑)

 

*「質問絵本」五味太郎/2010年/ブロンズ新社

 

さて、今日のブログは、生まれてきた子ども達に「生まれて来てくれてありがとう!の気持ちを込めて一人に本箱と厳選された絵本60冊をプレゼントする!「君の絵本箱」というプロジェクトを絵本を届ける仲間と発信したことを報告させてください。

 

 

  当別発「君の絵本箱」プロジェクト~そして北海道の子どもたちの未来を考える~

5/21(土)当別発「君の絵本箱」プロジェクト〜北海道の子どもたちの輝く未来を考える〜のキックオフの会を北海道立道民活動センター「かでる27」の大講堂にて開催しました。来場者は120人!

この日は、当別町在住の絵本専門士:大澤俊信さんの三年越しの願いが叶った日でした。

私は三年前、絵本専門士卒業式の時に大澤さんに出会い、彼の地元、当別町に産まれてくる子ども達が激減して近年50人程度の出生率だと聞き驚きました。彼が、この世に生まれて来てくれた赤ちゃん全員に「君の絵本箱と100冊の絵本」を届けたいという熱い思いを聞いてコレは素晴らしい!是非応援したい!と思いました。しかし!大澤さんの熱い思いがあっても、地元の人の理解や協力者を得るには随分苦労しました。そんな中、この活動の大きな支えになってくださる人が現れました✨

*当日のスタッフは道内の絵本専門士・絵本セラピスト・オンライン絵本会のメンバー&NPO法人ビヨルク当別・絵本図書館ネットワークの面々が協力してくださいました。

 

  力強い協力者現る!

札幌市内の絵本専門店「ちいさな絵本屋ひだまり」の青田正徳さんにこのプロジェクトを相談すると「こんな時代だからそ、絵本なんだ!」と、一も二もなく賛同してくださいました。そして28年間絵本を子ども達に届けてきた確かな目で厳選した産まれてくる子ども達に必ず届けたい絵本!日本・海外のロングセラー絵本から現代の絵本まで60冊のリストを作ってくださいました。当日会場のステージ上にお披露目された「君の絵本箱」に収められた絵本60冊は、なんだか誇らしそうに見えました。

 

  一番要の協力者が・・・!

3年前からこの企画の要となる「絵本箱」を作ってほしいと大澤さんが何度もお願いに行った当別町の「家具工房 旅する木」代表の須田修司さん。彼は、最初このプロジェクトに消極的でしたが大澤さんの熱いラブコールに多忙の中、デザインから制作まで手掛けてくださいました。須田さんのシンプルで美しいラインの「君の絵本箱」は、子ども達の感性が磨かれる絵本を収納しその子ども達の成長を末永く見守ってくれることでしょう✨

*「君の絵本箱」これに60冊と一緒にプレゼントしたい!120冊ほど入る絵本箱です。

 

  そしてもう一人!

最後に私たちの背中を大きく押してくださったのが、札幌国際大学:国際教養学科長の武井昭也教授です。

武井教授の専門分野は、日本近代文学 日本語表現 図書館司書課程で、ご自身の研究テーマは、・東北・北海道の文学、・村上春樹、・文化財としての絵本の価値です。法政大学国文学会、日本図書館協会にも所属されています。私たちの活動に賛同して

当日は学生20名に声を掛けてくださいました。大学の研究テーマはもちろんのこと、学生さん達が絵本の魅力に気づいてくれることでこれから先の親世代に明るい光を灯してくれるのではないかと思っています。

 

  最強の応援者

そして今回は絵本専門士の時にご指導いただいた柳田邦男先生を東京からお招きしました。柳田先生は、ノンフィクション作家そして20年以上前から「絵本は人生に三度!」と大人にも絵本を推奨する活動をされてきました。今回は「大人が変われば子どもが変わり地域が変わる」と題して講演して頂きました。柳田先生は、数々の絵本の活動の中からいくつか事例を上げ、絵本によって自分を見つめ自ら成長していく子どもの感性の素晴らしさや、北海道士別市や佐賀県伊万里市の地域が、絵本の文化を作っていく事例をご紹介くださいました。

*北海道新聞社に掲載許可頂いています。

 

 

*『しまふくろうのみずうみ』手島圭三郎/2015年/絵本塾出版

 

  会場での読み語りは『ふくろうのみずうみ』

私は、「君の絵本箱」のキックオフに相応しい絵本は何かと考えて、この北海道の大自然を悠々と語る手島圭三郎さんの木版画絵本の迫力を伝えたいと『ふくろうのみずうみ』を読み語りさせて頂きました。私の特別な1冊にもなると思って、オンライン絵本のたかたかさんに朗読のご指導を頂いて臨みました。たかたかさんの丁寧なご指導のおかげでこの絵本から伝えたい世界化観が見えてきました。ふくろうの親子の鳴き声には苦労しましたが、回収したアンケートに「静けさ漂う湖、羽の音、舞い降りる音、魚を捕まえる音、絵本と声から伝わってきました。」と身に余る感想を頂きました。

 

キックオフを終えて・・・

終了後、回収したアンケートは72枚。「君の絵本箱」や「絵本の普及活動」についての様々な感想や考え、ご提案がびっしりと書かれていて、関心の高さを感じました。柳田邦男先生から「札幌や周辺の方々が一体となって絵本の普及活動に取り組んでおられることが伝わってきました。このプロジェクトを応援します。」と言って頂きました。

最後に・・・

あなたの街に生まれてくる赤ちゃんに「君の絵本箱と60冊の絵本を届けませんか?」こんな活動素敵だと思いませんか?

「君の絵本箱プロジェクト」はキックオフしました。当別町から北海道全域、そして日本全国で「君の絵本箱」が届けられるように大澤さんを中心に進めていきたいと思います。絵本の仲間の皆さんにお力を借りることがあると思います。その時は、よろしくお願い致します。また、ぜひ自分の町で取り組んでみたいと思う方もお声掛けください。

 

今日は熱く熱く語ってしまいましウインクラブラブ飛び出すハート