こんにちは!
子どもの本の家ちゅうりっぷ(→こちら)のかこさんです。
実は3月31日で、それまで働いていた図書館の受託会社を退職しました。いつもの年は、3月末から4月半ばまでは新規受託館のサポートや研修があって一番忙しい時期、いつもお花見する暇がないまま、気が付くと葉桜になっているという感じでした。
今年は、3月16日以降有給休暇消化でお休みに入り、なんだかのんびりと春を楽しんでいます。
3月27日は千葉県印西市でお花見をしました。
オンライン絵本会でご一緒しているじゅんじゅんとRくんも一緒に、桜の下でたき火をかこんだり、久しぶりにフォークダンス(マイムマイム)を踊ったり!
そして、4月3日~4日は、京都でお花見をしてきました。
3日の夜はオンライン絵本会のみっちと一緒に、円山公園の枝垂れ桜のライトアップを見て・・・
翌日には、オンライン絵本会のくぼちゃんの案内で、今出川の相国寺へ・・・庭には桜やヤマツツジが植えられていましたが、風に吹かれてはらはらと舞い散る桜の花びらがとてもきれいでした。
その後、京都御所の桜の花園も案内してもらいました。染井吉野も満開・・・
枝垂れ桜も見事でした。
そんなわけで、桜の絵本を紹介したくなりましたが、昨年の4月5日のブログを遡ってみたら、やっぱり紹介していました。
春爛漫。桜の季節には次の2冊は外せないですね
『さくら』長谷川摂子/文 矢間芳子/絵・構成 福音館書店 2010
『さくらがさくと』とうごうなりさ/作 福音館書店 2020
こちらの2冊は、桜の花が散った後の姿を見せてくれています。
桜の花が散るとすぐに、もう次の年の花の準備が始まるんですね。
もっと詳しく知りたい方におすすめなのが・・・
『さくら研究ノート』近田文弘/著 大野八生/絵 偕成社 2017
この本は、国立科学博物館植物研究部植物第一室長を務めていた近田さんが丁寧に桜の花のしくみを伝えてくれるので、桜博士になることができます。
花が咲いて、散る準備をすると色がどんなふうに変わるかとか・・・時々花ごと足元に落ちているのは、すずめが蜜を吸った後に花をくわえて捨ててしまうからだとか・・・そして花ごと落とされるとくるくるまわって「さくらのパラシュート」になることや
桜の実や種はどのようにできるのかとか、葉っぱのひみつとか・・・
夏の青々としげった桜の下はとても涼しいのですが、それは1日で200リットルの水蒸気を発散している天然のクーラーだとか・・・
秋になると枝先に芽が出来るのですが、葉っぱになる芽と、花になる芽がそれぞれ出来て、次の季節の準備をしていることなど
桜が散った後の、桜の姿をもっともっと詳しく知ることができます。
ぜひ、手に取って読んでみてくださいね。
本州の桜はもう花びらが散り始め、葉桜になってきましたが・・・北海道の桜が目覚めるのは、もう少ししてから・・・
そんな北海道の桜を紹介しているのが・・・
『さくららら』枡井純子/文 小寺卓矢/写真 アリス館 2021
この絵本は、昨年5月16日のオンライン絵本会で読んでいるので覚えている人もきっと多いと思います。
北海道は4月半ばになると雪が解け始め、5月初めにかけて一斉に花が咲くのです。
本州では、桜の開花宣言があってから満開になるまでだいたい1週間かかるのですが、北海道では3日ほどで満開になってしまうのですって!北海道の桜、見に行きたいな~~~
さて、もう一冊紹介しますね。
『さとやまさん』工藤直子/文 今森光彦/写真 アリス館 2018
人々が自然と共に過ごす里山の一年が、工藤直子さんの詩と、今森光彦さんの写真で描かれています。
最初の見開きページには見事な山桜の木が出てきます。季節は春から夏、秋、冬とめぐっていくのですが、それぞれの季節ごとに自然はほんとうに美しい景色を見せてくれます。
人が造ったものではなく、自然が織りなす景色は、心まで安らかになる気がします。
そんな自然の変化に気づくことのできるセンス・オブ・ワンダー。大事にしたいですね!