わらべうたで春を待とう~ | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

オンライン絵本会のかこです。

 

今月は、私がわらべうたを担当しますね。

暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。
庭の地植えの球根が芽を土の中から覗かせていますが、吹く風は冷たく乾いています。

 

冬の寒い時にはこんなわらべうたを歌います。

 

おおさむ こさむ 
やまから こぞうがとんできた
なんといって とんできた
さむいといって とんできた


(地方によっては こそうが泣いてきた と歌うところもあります)

 

このわらべうたを題材にした絵本もあります。

 

松谷みよ子あかちゃんのわらべうた6
『おおさむこさむ』松谷みよ子/文 遠藤てるよ/絵 偕成社 1979

 

寒い時、こたつに入ってぬくぬく、動かない?

ストーブの前から動けない?

 

いやいや、子どもだったらやっぱり外遊び!

 

こーども かぜのこ じじばば ひのこ

 

「こーども かぜのこ」では、両手で握りこぶしを作って左右交互に前に強く押し出します。
しっかり肩甲骨まで動かして、パンチすると温まります。

「じじばば ひのこ」は、身体を丸めて両腕をこする動作をします。
こたつやストーブの前から動けないのは「火の子」、お年寄りみたいだよ~と、子どもたちを励ます歌です。

 

 

私が子どもの頃、寒い時はみんなでおしくらまんじゅうしました。よく知られてるのが・・・

(わっしょい わっしょい)
おしくらまんじゅう おされてなくな

おしくらまんじゅう おされてなくな

あんまりおすと あんこがでるぞ
あんこがでたら つまんでなめろ

 

「わっしょい わっしょい」の掛け声をかけない場合もありますよ。それから「あんまりおすと あんこがでるぞ あんこがでたら つまんでなめろ」というところも歌わないという地方があります。

子どもと背中を合わせて、お尻で押し合ったり

小さな子どもの場合は、この歌を歌いながらぎゅーっと抱きしめるだけでも大丈夫ですよ!


もうひとつ、おしくらまんじゅうのわらべうた

 

おせよ おせよ さむいで おせよ

 

今は、コロナでなかなか他の人と密着できないけれど、気持ちはぎゅう~~ってハグしたいですね!

 

おしくらまんじゅうの絵本と言えば・・・

 

 

『おしくらまんじゅう』かがくいひろし/作 ブロンズ新社 2009

おまんじゅうだけでなく、いろんなものがおしくらまんじゅうしますよ!


さて、そんな寒い季節でも、立春を過ぎて日増しに陽射しが強く、日照時間も長くなっています。

 

あと1か月もすると・・・地面からにょきにょきって生えてくるものが~

ずっくぼんじょ ずくぼんじょ
ずきん かぶって でてこらさい

 

「ずくぼんじょ」とは、つくしのことです。

 

春になると、元気よく土の中から顔を出します!春が来たよ~って知らせてくれてるようですね!

そして、もぐらも元気に動き回るようになります。

 

土の中が温まって、虫たちが活動をはじめると、もぐらも土の中を動きまわって畑にトンネルが出来てることも!

もーぐらどーんの おやどかね

つち ごーろり まいった ほい

 

これは、もぐら役の子が輪の中で寝ています。わらべうたを歌いながら手を繋いで回り、歌い終わったら

 

「もぐらさん もぐらさん 朝ですよ~起きてください」とみんなで声をかけます。

 

もぐら役の子は「はい!」って起き上がって、次のもぐらの子にタッチ。

もぐら役を交代します。

小さな子どもの場合は、抱っこして歩きましょう。「まいった ほい」でちょこんと大人が飛び上がります。
「もぐらさん、起きたね~」と声をかけてあげてもいいでしょう。


もぐらくんの出てくる絵本でおすすめは・・・

『もぐらとずぼん』エドアルド・ぺシチカ/文 ズデネック・ミレル/絵 うちだりさこ/訳 福音館書店 1967

 

 

もう、55年前に出た絵本なのですが、この絵本に出てくるもぐらくんの健気さがとても可愛い絵本です。

 

さあ、寒い、寒いと言ってもあと10日もすれば3月。



春はもうそこまで来ています。

いろんなわらべうたを歌いながら、春の訪れを待ちましょうね♪

今日も読んでくださってありがとうございました♪