ちいさな おともだち  / Writer:みっちゃん@さっぽろ | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

      「ちいさな おともだち

 

                 みなさ〜ん〜こんにちは〜。

                    北海道札幌のみっちゃんです♪

                         「イランカラプテ〜

                        (photo micchan みっちゃん

   

 これは、北海道アイヌ語のていねいなあいさつ

「こんにちは,はじめまして」〜という意味です。

「こんにちは♪」と親しい挨拶に

イランカラハテ(※1)と言っていたみたい♪

いつも会って顔見知りになったら

「みっちゃん,へー」というような

あいさつになるとも言われています(2)

 

ところで、みんなは、

コロボックル(コロポックル)

あったことありますか?

もしくは見た事、見かけたことがあるかな?

えっ?

コロポックル?ってな~に?

おかしの「じゃ〇ポックル」ではないですよ。

コロボックル(コロポックル)

アイヌ語で、

大きな「ふき」の下のひと!と言われているんだけれど、

3)

 

みっちゃんは、こどものころに、このコロボックルの絵本をよんで

蕗の下などにかくれている小さな妖精のような人。と、おもって

いつも、コロボックルに会いたくて、おともだちになりたくて、

蕗のしたや草や花、森の中の木々の下をみながら、さがしていたことがありました。

 

みっちゃんが、このコロボックルとであったのは、

北海道博物館( ほっかいどう はくぶつかん)の

図書コーナーです。

ここは、北海道の歴史(れきし)を知ることが出来る

「北海道博物館」。

ここでは北海道の歴史や昔の遊びどうぐ等、沢山の北海道の歴史を体験で出来るの。

アイヌの人達の歴史の本もあって、

コロボックルの物語の本や絵本もが沢山ならんでいたんだ〜。

そう!こどものころの遊び場の一つが、この博物館だったんです。

ここに、遊びにいくのが楽しくて、たのしみの一つでした。

ここで、はじめて「コロボックル」の絵本に出会ったの。

 

その絵本をよんで、コロボックルとおともだちになりたいと思って、

下をみながら、あちこち きょろきょろ〜

コロポックルをさがしたんだ〜。

「そ〜っと」「そ〜っと」

コロポックルは、人の気配を感じたら、いなくなっちゃうんだよ!という話を読んで、

「そ〜っと」「そ〜っと」いしょうけんめい探していました。

見のがしたこともあるのかもしれない。

もしかしたら、どこかのかげから、ビクビクしながら

こちらをみていたかもしれない。

「びっくりさせたら、ごめんね」

「だいじょうぶ おともだちに なりたいだけ」

・・でも、いまだに、コロボックルには、会えていません。

 

みっちゃんが、コロボックルと出会った絵本

 

『コロボックルものがたり〜だれも知らない小さな国』

作:さとう さとる 絵:むらかみ つとむ

講談社 1959年自費出版〜

本書は1980年に刊行された青い鳥文庫と、1985年に児童局より刊行された単行本をもとに文庫化したもの。

 

泉(いずみ)が湧き(わき)、椿の花(つばきのはな)が咲く

美しい小山に魅了(こやまにみりょう)された「ぼく」は、小山に足しげくかよううちに、

「小法師さま(こぼうしさま)」の不思議な伝説(でんせつ)を聞く。

それは、昔から伝わる小山に住む小人の話だった。

小学4年生のときに自分に手を振る小人たちをもくげきしたぼくは、この小山と小人たちを守りたいと強く願う……。

 

「ぼく=せいたかさん」と「おちび先生」との出会いはそれはそれはワクワクさせられます。

 

こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくのたいせつにしている、ひみつの場所だった。

ある夏の日、ぼくはとうとう見た――

小川を流れていく赤い運動ぐつの中で、

小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって、かわいい手をふっているのを!


日本ではじめての本格的(ほんかくてき)

ファンタジーの傑作(けっさく)。

 

 

 

 

 

『コロボックル物語 コロボックル むかしむかし』

作:さとう さとる 絵:むらかみ つとむ

講談社

「小さなむかしの話」というタイトルで1987年に小社より刊行された単行本と、2005年に刊行された青い鳥文庫をもとに、改題の上文庫化したもの。

コロボックル版の桃太郎や一寸法師、そして神話など……。著者から読者への長い手紙も書かれているスペシャル版。

そこから、コロボックルの真の姿が明らかとなる。いわば、コロボックル物語全6巻の、エピソード・ゼロの物語。

<『小さな人のむかしの話』改題作品>講談社より

 

 

物語を、書かれた さとう さとるさんのコロボックルの世界は、

子供だったみっちゃんにとって、

ワクワク どきどき、ハラハラ ホッコリの連続。

 

 

ところが、今から、7年前2014年3月14日

さとう さとるさんは、作家 ありかわ ひろ さんへ

コロボックルのものがたりを、たくされました。

 

---- もともとぼくは、このコロボックルの物語の続きを、「だれか 書いてくれたらよいのに」と公言していた。

そう言いながら実は、「ほかのひとに書けるはずがない」とも思っていた。

でも、有川さんなら絶対に書けるし、書いてくれるだろうと思ったんだ。

実際こうして、有川さんが掌編(しょうへん・・短い短編小説)を書いて、

トム(むらかみ つとむ)が、ぼくの時に書いたむかしの絵も含めて、全部書き下ろして。

嬉しいなあ(うれしいなあ)今年86歳になったけれど、長生きをしていて、これを読むことが出来て、本当によかった。―――

   《さとう さとるさんが、ありかわ ひろさんへ書いたお手紙の一部(講談社)より。》

 

さとう さとるさんは、3年後の2017年2月誕生日を4日後にひかえた9日にお空にたびだちました。

 

 

関係ありませんが、北海道博物館は、大の仲良しの幼馴染(おさななじみ)と、よく行っていて

コロボックル物語の話もしていました。その幼馴染は13日うまれ。わたしが9日うまれ。

1月ですが・・日にちの数字に・・不思議な縁(えん)を感じました。

 

 

 

話しは、それましたが、そして誕生した、

新生「コロボックル絵物語」

 

『コロボックル物語 コロボックル 絵物語』

作:ありかわ ひろ 絵:むらかみ つとむ

講談社 発刊 2014年04月16日

 

北海道に住む少女ノリコが、お母さんのお墓の近くで出会った「小さな生き物」。
コロボックルの温かな物語の扉が、再び開く――。

 

300万人が愛したコロボックル物語。最終巻刊行から27年、
いま、ありかわ ひろが新たなステップを踏み出す!
むらかみ つとむさん全面参加。 

すべての描き下ろしイラストには、
佐藤版「コロボックル物語」の名シーンも多数セルフリメイクされています。

http://kodanshabunko.com/colobockle.html

  ぜひ、セルフリメイクされた絵本を

      よんでみてくださいね♪

 

 

もしかしたら、みんなのそばに

コロポックルがいるかもしれない?

そ〜っと そ〜っと ふきの下や草花、木々の下を

のぞいてみてね~

こころの中にいるちいさなおともだち・・

たいせつにしていきたいと思います。

 

では、

スイ ウヌカラ アンロー

また、お会いしましょう。

 

 

【追記】
おかしの「じゃ〇ポックル」は

「じゃがいも」と「コロポックル」とを組み合わせて作ったつくられた名前

コロポックルからきているんですね♪

 

みっちゃんより

 

 

* -- * -- * -- * -- * -- * -- * -- * -- *

 

佐藤 さとる(Sato Satoru)氏

1928年神奈川県横須賀生まれ。童話作家。旧制高校卒業後、市役所勤務を経て、1950年、神戸淳吉、長崎源之助らと同人誌「豆の木」を創刊する。1959年、『だれも知らない小さな国』を自費出版、その後講談社から出版され、同年毎日出版文化賞、60年には日本児童文学者協会新人賞アンデルセン国内賞受賞それぞれ受賞。以降ファンタジーの第一人者として活躍。 1967年、『おばあさんのひこうき』(小峰書店)で

厚生大臣賞・野間児童文芸賞受賞。1988年、一連の創作活動に対し、巌谷小波文芸賞受賞その他主な作品に、「コロボックル」シリーズ(講談社)、「赤んぼ大将」シリーズ(あかね書房)、『おおきなきがほしい』(偕成社)など著書多数。1928年2月13日〜2017年2月9日

 

* -- * -- * -- * -- * -- * -- * -- * -- *

 

【アイヌ語 プチ講座】

・子熊  ヘペ

・クマ  カムイ

・イヌ  セタ

・ネコ  チャペ

・鳥   チカ

・虹(にじ) ラヨチ

 

・私たち、昔話を聞きたいの、話してください。

ウウェペケ チヌ ルスイ ナ イェ ワ ウンヌレ.

 

・あなたのお名前は何というの?

マカナ エレヘ アン?
 

・私の名前は◯◯といいます。

○○セコ クレヘ アン ワ

 

[参照項目]アイヌ語

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)

※公益社団法人北海道アイヌ協会資料参照

 

* --- * --- * --- * --- * --- * --- * 


樺太ライチシカ方言の藤山ハルさんは、 日本語の「こんにちは」のような軽い挨拶に irankarahte イランカラハテ と言っていた。 参考 語構成に関し、 萱野茂氏は、 ビデオ『アイヌ語会話初級篇』で イ・ラン・カラプ・テ あなた・心・ふれる・ますよ、 つまりあなたの心にそっとふれさせていただきます」と解釈している。 {E: to make greetings.} (出典:田村、方言:沙流)

 

イランカラプテ

イ=それ(あなた)の ラム=心 カラプ=触れる テ=させる 

あなたの心にそっと触れさせていただきます。

*この言葉は,こんにちは,おはよう,こんばんは.に相当するが,何回も会って顔見知りになったら

「萱野さん,へー」という具合に打ち解けた調子になるものである. (出典:萱野、方言:沙流)

 

アイヌ語で「フキの葉の下に住む人」という意味 があり、コロボックルトチ・ウン・グルとも呼ばれます。

身の丈は、1 枚のフキの葉の下 に 10 人も入れるほど小さな人々で

講談社

さとう さとる× ありかわ ひろ 対談

http://kodanshabunko.com/colobockle/coro_taidan_1.html